鋼桁橋設計システム(HyBRIDGE/設計)、非合成桁の概略自動設計(JSP-1W)、単純合成桁の概略自動設計(JSP-4W)のデータを連動することで、CADを全く使わずに、鈑桁橋、箱桁橋の上部工BIM/CIMモデルを瞬時に自動生成するモデリングシステムです。BIM/CIMモデルのエクスポート機能により、汎用CADや他社BIM/CIMソフトウェアへの連携が可能で、別途用意した下部工構造物や地形、周辺環境などのモデルとの統合が容易です。成果物の品質向上や関係者協議、合意形成の迅速化などが期待でき、維持管理用の上部工モデルとしてもご活用いただけます。また本製品には、一般社団法人日本橋梁建設協会より公開されている設計情報属性ファイル交換標準(案)主構造鈑桁編Ver1.2に沿った読込、出力が行える設計オプション、原寸オプションがあります。
機能&特長
- 鋼橋の計画・設計や維持管理の工程における上部工BIM/CIMモデルを瞬時に自動生成するモデリングシステムです。
- 「HyBRIDGE/設計」※1、「JSP-1W/4W」※2からのデータ連動で、鈑桁橋、箱桁橋のBIM/CIMモデルが簡単に作成できます。
- 詳細モデリング、概略モデリングの2つの機能があります。
<詳細モデリング>
1) 支点周りの部材を考慮した詳細度の高いモデルが出力できます。また付属物モデルとして排水装置、検査路にも対応しており主構造との干渉チェックの実現、さらに付属物の配置計画にもご利用できます。
2) 作成した部材から3次元数量を算出し、「まてりあるEX」(鋼構造物の材料計算 拡張版)および「まてりある」(鋼構造物の材料計算)へ連動することで数量計算書を作成できます。
<概略モデリング>
1) 主に計画・段階モデルでの活用を想定し、瞬時にBIM/CIMモデルを自動生成できます。
2) 各横断位置での高さ(Z座標)を入力することで、高精度の上部工BIM/CIMモデルを作成できます。
- 外部ファイル(DXF(3D FACE)、IFC 、属性(CSV形式))に出力でき、他社の汎用CADやBIM/CIM対応ソフトウェアに取り込め、下部工などの構造物や地形などと統合したモデルの作成に役立ちます。
- 対応形式(詳細モデリング)
- 箱桁橋
- 主桁(フランジ・ウェブ・縦リブ・横リブ・垂直補剛材・水平補剛材・添接板)
- ダイアフラム
- 横桁(フランジ・ウェブ)・H形鋼
- 支点補強リブ・支点補強V
- ソールPL・ジャッキアップベースPL・ソールPLによるフランジ拡幅形状
- 端支点部開口・マンホール・排水貫通孔
- 端部ブラケット(フランジ・ウエブ)
- 鈑桁橋
- 主桁(フランジ・ウェブ・垂直補剛材・水平補剛材・添接板)
- 横桁(フランジ・ウェブ)・H形鋼
- 対傾構(上下弦材・斜材・ガセット)
- 横構(横構部材・ガセット)
- 支点補強V
- ソールPL・ジャッキアップベースPL・ソールPLによるフランジ拡幅形状
- 端支点部開口・マンホール・排水貫通孔
- 端部ブラケット(フランジ・ウエブ)
- 付属物※3
- 排水装置(排水管・排水支持金具)
- 検査路(歩廊・手摺・支柱・つま先板・受台)
- 床版・橋面※4
- PC・RC床版
- 橋面(地覆・縁石・舗装)
- 桁端打ち下ろし
- 床版張り出し部1:5テーパ形状
- 対応形式(概略モデリング)
- 箱桁橋
- 主桁(フランジ・ウェブ・縦リブ・横リブ・垂直補剛材・水平補剛材・添接板)
- ダイアフラム
- 横桁(フランジ・ウェブ)・H形鋼
- 鈑桁橋
- 主桁(フランジ・ウェブ・垂直補剛材・水平補剛材・添接板)
- 横桁(フランジ・ウェブ)・H形鋼
- 対傾構(上下弦材・斜材・ガセット)
- 横構(横構部材・ガセット)
- 床版・橋面※4
- PC・RC床版
- 橋面(地覆・縁石・舗装)
- 桁端打ち下ろし
- 床版張り出し部1:5テーパ形状
- 専用ビューワ
- 部材やグループ、属性単位で表示/非表示、透過/非透過と表示方法を変更できます。
- 3次元上での部材間の2点間距離や角度を計測できます。
- ツリーまたは3次元上で選択した部材の名称や属性情報を確認できます。
- 視点、寸法、部材表示状態等をブックマークに登録し保存できます。
設計オプション
一般社団法人日本橋梁建設協会より公開されている設計情報属性ファイル交換標準(案)主構造鈑桁編Ver1.2に沿った読込、出力ができるシステムです。
橋種はPC・RC床版鈑桁橋に対応しています。
設計オプションをご利用の際は、BeCIM/MB Plus詳細モデリングが必要です。
主構造鈑桁編Ver1.2に準じたXML形式ファイルの読込機能、出力機能が搭載されています。
BeCIM/MB Plus詳細モデリングの機能を用いて主構造鈑桁編Ver1.2を3Dモデルで可視化が可能です。
設計情報属性ファイル交換標準(案)「主構造鈑桁編Ver1.2」を読込、助SONⅡへ連動する場合は、設計オプションが必要です。
原寸オプション
一般社団法人日本橋梁建設協会より公開されている設計情報属性ファイル交換標準(案)主構造鈑桁編Ver1.2に沿った出力ができるシステムです。
橋種はPC・RC床版鈑桁橋に対応しています。
原寸オプションをご利用の際は、BeCIM/MB Plus詳細モデリングが必要です。
主構造鈑桁編Ver1.2の情報を助SONⅡ※5に連動できます。
助SONⅡ※5連動後、MIPSONの各種帳票、3Dモデルの確認が可能です。
助SONⅡ※5ExcelBookへ出力した「主構造鈑桁編Ver1.2」の情報は、連動箇所をハッチングで明示します。
設計情報属性ファイル交換標準(案)「主構造鈑桁編Ver1.2」を読込、助SONⅡへ連動する場合は、原寸オプションが必要です。
- HyBRIDGE(Ver.3.00以降)からの連動ファイル(.PDS,.XDT)が必須となります。
- JSP-1W、4W(Ver6.01以降)からの連動ファイル(.CTB)が必須となります。
- 付属物モデルを生成するためには、クライアントPCに、別途配布するMicrosoft Excelベースの入力データ作成プログラムをインストールして使用する必要があります。そのためクライアントPC側にMicrosoft Excel 2016(32bit/64bit)が必須となります。
- 鉄筋・PC鋼材は対象外となります。
- 助SONⅡは、MIPSON(鋼鈑桁・任意断面鋼箱桁橋製作情報処理システム)の入力支援システムです。
- BeCIM/MB Plusは、宮地エンジニアリング株式会社と共同で開発した機能が含まれています。
- 設計オプション、原寸オプションは、株式会社IHIインフラシステム、株式会社駒井ハルテック、宮地エンジニアリング株式会社と共同で開発しました。
プログラム構成
BeCIM/MB Plus-op設計 |
設計オプション |
BeCIM/MB Plus-op原寸 |
10原寸オプション |
適応範囲
BeCIM/MB Plus
支間数 |
20支間 |
主桁本数 |
10主桁 |
横断数 |
200横断 |
橋種 |
PC・RC床版鈑桁橋、PC・RC床版箱桁橋 |
設計オプション、原寸オプション