道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編、Ⅴ耐震設計編、設計要領 第二集 橋梁建設編などに基づき、連続高架橋の静的照査法および動的照査法による耐震設計を支援するプログラムです。従来の汎用耐震解析ソフトウェアでは対応が難しい諸問題を克服し、モデリングから解析結果の評価および計算書の作成までの作業を一貫して精度良く行えます。また、本製品にはレベル1耐震解析オプション、ラーメン橋脚保耐法対応オプションがあります。

機能&特長

橋梁形式
  • 桁橋(単純桁橋、連続桁橋、免震橋、曲線橋、斜橋)
  • ラーメン橋
  • 地震時水平力分散構造を有する橋
  • 掛け違い部を含む橋
下部構造 ※1
  • 単柱式RC橋脚(矩形、円形、小判形、任意形断面で中実 or 中空の場合)
  • 単柱式SRC橋脚(鋼管・コンクリート複合構造橋脚)
  • 単柱式インターロッキング橋脚(設計要領第二集 準拠)
  • 単柱式鋼製橋脚
  • 単柱式SC構造橋脚(REED工法) ※2
  • ラーメン式RC橋脚(矩形、円形、任意形断面で中実 or 中空の場合) (3次元版のみ対応) ※3
  • ラーメン式鋼製橋脚(3次元版のみ対応) ※3
照査
  • 静的解析による照査
  • 非線形動的解析※4による照査
適用基準及び参考文献
  • 道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編(平成29年11月)
  • 道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編(平成29年11月)
  • 設計要領 第二集 橋梁建設編、橋梁保全編(平成28年8月)
  • 道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編に関する参考資料(平成27年3月)
  • 既設橋の耐震補強設計に関する技術資料 国総研資料第700号、土研資料第4244号(平成24年11月)
  • 2次元および3次元構造の非線形性を考慮した解析が可能です。
  • 上部構造の非線形性を考慮することができます。
  • RC橋脚では非対称配筋が可能です。SRC橋脚では鋼管の任意配置が可能です。
  • 機能分離型支承を設定できます。すべり支承とゴムバッファを独立して設定できます。
  • RC橋脚の補強検討が可能です(RC巻立て、鋼板巻立て、連続繊維シート巻立て)。
  • RC橋脚では段落し部の損傷判定が可能です。
  • 桁-脚、桁-桁間に変位拘束や制震ダンパーを設定することで、より高度な補強検討が可能です。
  • 計算結果は、報告書形式で出力が可能です。
  • PC・PRC橋の概略自動設計(PCBOX-ISLAND-2)、PC・PRC橋の詳細設計システム(PCBOX-Ⅱ)からのデータ受け入れが可能です。
  • 橋脚ダンパー、上部工ダンパーに等方硬化と移動硬化を考慮したモデルが設定できます ※5
  • 単柱式橋脚のフーチングをつなぐことにより、多柱式橋脚に対応できます(3次元版のみ)。
  • 端部の橋台(線形モデル)に対して背面土抵抗ばね(P-δのバイリニアモデル)、パラペットのモデル化(曲げ非線形:M-φ、せん断非線形:P-δ)が可能です(2次元モデル、補強時のみ)。
  • 設計振動単位毎に複数のRayleigh減衰を設定することができます。

レベル1耐震解析オプション

  • レベル1地震動に対する静的解析
    • 骨組み計算による各下部構造が支持する上部構造分担重量の算出ができます。
    • 全断面有効時の固有周期が算出できます。
    • 設計水平震度の算出ができます。
  • レベル1地震動に対する線形動的解析
    • 固有振動解析の解析方法は以下より選択できます。
      ◆サブスペース法 ◆デターミナントサーチ法 ◆ヤコビ法
    • レベル1地震波を用いた線形時刻歴応答解析ができます。
    • 道路橋示方書標準波形を内蔵しています。また、外部ファイルからの読み込みも可能です。
    • 各部材の断面力、支承反力および変位の算出ができます。ただし、各部材断面の照査は行いません。

ラーメン橋脚保耐法対応オプション

  • 対応形式
    • 材質は、RC、鋼より選択可能です。
    • 形式は、1層式で柱は10本まで可能です。
  • 軸力変動への対応
    • 軸力変動を考慮する方法は、以下より選択可能です。
      • N-M関係を設定する
  • ラーメン橋脚の照査
    • 以下の照査が可能です。
      • 橋脚単位としての照査
        橋脚単位で最大応答変位の照査を行います 。
        RCラーメン橋脚の面内方向に対して限界状態時の曲率による部材の限界状態の判定が行えます。
      • 部材単位での照査
        部材単位で曲率の制限値による照査を行います。
  1. 各下部構造毎に選択が可能です。
  2. REED工法は、前田建設工業株式会社とJFEスチール株式会社が共同で開発した工法です。
    前田建設工業株式会社 『REED工法』(外部リンク)
  3. ラーメン橋脚保耐法対応オプションが必要です。
  4. 動的解析エンジン内蔵版については、TDAPⅢ Standardに相当する動的解析エンジンを用いています。TDAPⅢは、大成建設株式会社と株式会社アーク情報システムが共同で開発した製品です。
  5. 対象はJFEシビル株式会社の橋脚ダンパー、上部工ダンパーです。
    (TDAPⅢ連動版のみの対応となります。)
    JFEシビル株式会社 (外部リンク)

プログラム構成

JT-KOHKA-
opL1耐震解析
レベル1耐震解析オプション
JT-KOHKA-
opラーメン橋脚保耐法対応
ラーメン橋脚保耐法対応オプション

適用範囲

最大径間数はモデル化の制限値であり、固有値解析、動的解析は動的解析エンジンの使用出来るメモリサイズ
に依存します。一例として7径間、全脚3柱式ラーメン橋脚は、動的解析エンジン内蔵版では解析できません。
一部の機能と大規模モデルの固有値解析、動的解析には解析規模に応じたTDAPⅢ(製品版)が別途必要になります。

JT-KOHKA

対象構造 2次元構造、3次元構造
最大径間数(脚数) 全脚単柱式 100径間(101橋脚)
全脚2柱式 49径間(50橋脚)
全脚ラーメン式 100径間(101橋脚)
橋脚総変化断面数 50断面/1橋脚

JT-KOHKA/LT

対象構造 2次元構造のみ
最大径間数(脚数) 5径間(6橋脚)
橋脚総変化断面数 50断面/1橋脚

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