動的解析時の残留変位照査について、道示Ⅴに従って最大応答変位から算出するオプションがあるが、その場合、応答塑性率はどのように算出しているか。

橋脚毎に曲げ変形による最大応答変位を求め、その値を降伏変位で割った値を最大応答塑性率としています。

μr = δmax / δy
ここに、
μr:最大応答塑性率
δmax:最大応答変位(橋脚の曲げ変形のみによる変形量)(m)
δy:降伏変位(m)

上記の数値は算出根拠として帳票の残留変位照査結果に出力されます。なお、降伏変位は[静的照査(レベル2地震動)]-[地震時保有水平耐力法による耐震検討]あるいは[静的照査(レベル2地震動)]-[地震時保有水平耐力の下限値の照査]で先に計算しておくか、[動的解析(レベル2地震動)]-[時刻歴応答解析]-[下部構造]残留変位の算出方法で直接入力する必要があります。