鋼床版を直交異方性版でモデル化するメリットは何か。

鋼床版は薄板を互いに直交する補剛梁で補強した無限の自由度を有する構造物であるため、そのままでは解析が困難です。
格子モデルでは縦リブは橋軸方向の梁としてモデル化することから、労力を要します。

直交異方性版モデルでは縦リブは直交異方性版とみなし、橋軸方向に特定の間隔で交差する横桁が梁ないし直交異方性版を弾性的に支持していると考えて解析します。
直交異方性版モデルでは支持条件の異なる床版に対しても適用できることから、汎用性を有し、かつ実用的でその結果も十分許容誤差内にあるものと考えられます。