FSM解析とは何か。

鋼床版桁の照査に用いる断面力解析です。
FSM解析は、横リブおよび横リブ方向の帯状板要素を用いてモデル化します。
橋軸直角方向(X)と橋軸方向(Y)の曲げ剛性が異なる異方性版として、応 力とひずみとの関係式により断面力を求めます。

版のY方向の曲げ剛性Dyは全体で一様となり、横リブ方向にスライスし たような帯状の要素となります。(中間点を含めてのスライスになるようです)

曲げ剛性

Dx 橋軸直角方向:
曲げ剛性 Dx=E・t^3/12(1-υ^2)
Dy 橋軸方向:
曲げ剛性 Dy=E・Ⅰ/s
Ⅰ:縦リブ1本当りの断面2次モーメント(デッキ有効幅含む)
s:縦リブの間隔

1本当りの縦リブの剛度とその間隔で曲げ剛性とします。 FSMのための縦リブ間隔は基本データの間隔を用い、荷重の載荷位置のために格子 形状での間隔があります。
(FSMでは縦リブは1種類で等間隔で配置していることになります)