設計計算-[基本条件]画面で入力する「曲げモーメントの割増し係数」とは何を想定している項目ですか?

アーチ部材の設計は、通常「微小変位理論」により行っています。しかし、支間の大きいアーチ橋においては「有限変位理論」により求めなければならない場合があり、以下の式により、曲げモーメントを割り増すことにより、近似的に「微小変位理論」→「有限変位理論」を考慮します。

  • MD = ME・(1 / (1 - (H/Hr)))
  • MD:「有限変位理論」による曲げモーメント
  • ME:「微小変位理論」による曲げモーメント

「曲げモーメントの割増し係数」の項目は、上式の (1 / (1 - (H/Hr))) の部分に相当する値を、入力することを想定して、用意しているものです。詳しくは、道示Ⅱ「アーチ」をご確認ください。