断面計算結果に出力される応力度が手計算と一致しません。この現象は、引張側の部材だけに起きているようですが、どうしてですか?

引張側の部材の計算結果には、「孔引き分」を考慮した応力度を表示しています。引張側の部材の孔引きを考慮する指定を行っているかをご確認ください。

  • JSP-1W,4W,9W : [基本条件]画面-断面変化位置 を「ボルト継手 (引張フランジ孔引き考慮)」
  • JSP-1DW,4DW,9DW : [設計条件]画面-引張フランジ孔引きを考慮する
  • JSP-13W,15W,13DW,15DW : [設計条件]画面-引張フランジ孔引きを考慮する (または引張ウェブ)

孔引き分を考慮した応力度は、次式により計算しています。
孔引き分を考慮した応力度 = 「生」の応力度 × α  α = フランジ幅 ÷ [{フランジ幅-(ボルト孔径×ボルト孔数)}×純断面積の割増し係数]
また、JSP-4W,4DW では、応力度の結果出力において、組合せる前の応力度には、「生」の応力度を表示しており、組合せた後に「孔引き分」を考慮した応力度を表示していますので、ご注意ください。