JIPテクノサイエンス株式会社(本社：東京都中央区、取締役社長：前川 静男)は、このたび一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)主催の「JISA/ASOCIO Digital Masters Summit 2018」において、ASOCIO(アジア・オセアニアコンピュータ産業機構)より、「ASOCIO 2018 Outstanding ICT Company Award」を受賞しました。

本件は、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)主催の表彰制度「JISA Awards 2018」におけるWinner受賞者が同協会より推薦され、このたび受賞の運びとなったものです。

ASOCIOの概要

ASOCIOは1984年に日本にて設立、アジア・オセアニア24カ国・地域のITサービス関連団体で組織されています。ASOCIOでは、国際会議(Digital Summit)の開催、地域内の優れたICTプロダクトアワード(優秀賞)の選定、加盟地域内の視察、リサーチレポートの作成を通し、情報交換を行い、ICT産業における新たなビジネスチャンスを生むとともに、政府・業界へのプラットフォームの提供をしています。
ASOCIO Summitは、毎年主要国で開催され、日本での開催は12年ぶり。今回開催するJISA/ASOCIO Digital Masters Summit 2018は日本が誇る最先端技術を肌で感じられる、アジア・オセアニア地域最大のICTの国際会議です。

DRIMS®(スマートフォンを用いた道路の路面性状把握システム)について

このたびの「ASOCIO 2018 Outstanding ICT Company Award」受賞に繋がった「DRIMS®」※1(JISA Awards 2018 Winner受賞)は、スマートフォンを汎用的なセンサとして活用し、道路の路面性状を簡単・安価かつ正確に把握するシステムです。従来、舗装の調査は専用の特殊車両を用いて行われていましたが、調査費用が高額で一部の路線でしか実施されてきませんでした。一方で、スマートフォン等の簡易機器を活用した新技術は、精度が不十分で普及には至っていませんでした。これに対し、「DRIMS®」は、解析モデルにハーフカー車両モデルを採用し、舗装の評価指標であるIRI※2・平たん性を、専用車両に匹敵する高精度で求められる革新的なシステムです。今回の受賞は、汎用技術を上手に使い有用性の高いアプリケーションを完成させている点や、ハーフカー車両モデルによる高精度を実現し海外へも提供している点において高く評価されたものです。

当社では、今後も先端技術を活かし、安全・安心な社会インフラの整備・維持に貢献してまいります。

注釈
  1. DRIMSについて
    本製品で使われている技術は、内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)での採択案件「インフラ予防保全のための大規模センサ統合情報に基づく路面・橋梁スクリーニング技術の研究開発と社会実装」と題した研究開発採択案件(研究代表者：JIPテクノサイエンス株式会社 家入正隆、共同研究者：東京大学大学院工学系研究科 長山智則准教授、東京大学生産技術研究所 豊田正史教授)の成果です。
    また、本製品は、産学連携で設立された「DRIMSコンソーシアム」を通じて、加速度センサを使った舗装平たん性測定技術の国内/海外への展開、機能・精度向上を目的とした活動を行っております。
    開発委員：国立大学法人東京大学、国立大学法人長崎大学、国立大学法人長岡技術科学大学、国立大学法人京都大学、JIPテクノサイエンス株式会社
    非開発委員：高速道路会社、舗装材料・調査会社、建設コンサルタント 各社
  2. IRI(International Roughness Index)
    国際ラフネス指数。舗装の乗り心地を客観的に評価する指数。

関連情報

お問合せ先

本件に関するお問合せは、以下までお願いいたします。

インフラソリューション事業部 東京技術営業部
担当：廣瀬、高橋
TEL：03-5614-3206