事例3：LNGタンクの解析

(ご提供：株式会社IHIインフラ建設様)

橋梁形式＆対象構造物

鉄筋コンクリート構造物

概要

LNGタンクの設計時において、杭の影響や複雑な非対称荷重を考慮した3次元FEM解析(シェル要素)を実施し安全性の照査を行いました。また、極低温の内溶液の流出時や外部火災発生時の側壁の損傷について、材料非線形を考慮した温度応力解析(軸対称ソリッド要素)を実施し補強方法の検討を行いました。

表　シェル要素を用いた3次元FEM解析
  要素タイプ 材料モデル
コンクリート シェル要素 弾性モデル
杭 はり要素 弾性モデル
地盤バネ バネ要素 弾性モデル
表　軸対称ソリッド要素を用いた温度応力解析(漏液時の検討)
  要素タイプ 材料モデル
コンクリート 軸対称ソリッド要素 ひび割れモデル
鉄筋 埋め込み鉄筋要素 塑性モデル
地盤バネ インターフェイス要素 弾性モデル

使用プログラム

ソフト名 概要
DIANA 汎用線形＆非線形構造解析システム
  • 開発元： DIANA FEA社(オランダ)

出力イメージ

3次元FEM解析
温度応力解析

参考文献

立松博，澤大輔，伊東史顕
海外規準に基づいたPC LNGタンクの異常荷重時における試設計，第13回プレストレストコンクリートの発展に関する論文集，プレストレストコンクリート技術協会，pp.209-212，2004.10
Navakmar Poologasingam, Hiroshi Tatematsu, Daisuke Takuwa and Augsto Duque
Analysis and Design for Spill Condition of LNG Storage, ACI Structural Journal, 掲載号未定