多くの自治体が課題として挙げている道路舗装のメンテナンス。平成28年秋に、国の舗装点検要領で点検対象となったこともあり、道路舗装の老朽化対策は急務となっています。
しかし、専用車両を使った本格的な調査(MCI)はコストがかかりすぎるため、目視で確認をするほかなく、道路管理者の負担は大きくなるばかり。そこで、開発されたのが、道路モニタリングシステム「DRIMS(ドリムズ)」です。
スマートフォンに内蔵されているセンサ(加速度・角速度・GPS)と独自の技術を組み合わせ、精度の高い路面調査(IRIを推定)を、低コストで実現可能に。スマートフォンを自治体所有の車両などに搭載するだけで、自動的に路面の異常を検知できます。それにより、計画的な予防保全対策が行えたり、住民からの通報や問い合わせにも瞬時に対応できる体制がつくれるなど、職員の手を煩わすことなく、効率的な道路管理が実現できます。
※IRI(international Roughness Index)
昭和61年、世界銀行が提唱。舗装の乗り心地を客観的に評価する尺度、特に体感乗り心地と高い相関があるといわれる。