JT-KOHKA 連続高架橋の耐震設計支援プログラム
Ver.13.08(2024-04-22)
☆V13.08では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.08で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.ラーメン橋脚の漸増解析において、以下の不具合を修正した。
・“引数が正しくありません”というエラーが発生することがあった。
・上部構造の慣性力によるはり軸線位置におけるモーメントを鉛直荷重として作用させる場合、鉛直荷重の算出に用いるh(はり軸線位置~上部構造慣性力の作用位置)について、各上部構造のhとするところ、誤って水平変位の算出位置で指定した上部構造のhとしていた。
・支承数が1の場合、上記の鉛直荷重を内部計算とすると、鉛直荷重が計算できないため上部構造の慣性力によるはり軸線位置におけるモーメントが考慮されていなかった。この場合に集中モーメントを直接載荷するように修正した。
[入力関連]
1.下部構造‐補強データ‐補強材料画面において、繊維シート材料をブロック毎に指定できるようにした。また、矩形断面(コーナー無し)の場合に限って方向別にも指定できるようにした。
[出力関連]
1.動的照査(レベル2地震動)‐解析モデルの帳票出力において、3次元1方向照査モデルで橋軸直角方向の時刻歴応答解析のみ実行している場合、座標、部材情報が出力されない不具合を修正した。
Ver.13.07(2024-02-14)
☆V13.07では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.07で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.鋼板巻き補強を行い、鋼板の降伏点が既設断面の横拘束筋の降伏点より高い場合、コンクリートの応力‐ひずみ曲線を求める時に横拘束筋の断面積Ahが正しく計算されない不具合を修正した。
2.3次元モデルの各計算において、隣接構造の数が3以上の橋脚が存在する場合、それ以降の橋脚に考慮した隣接構造の支承剛性が正しく設定されない場合がある不具合を修正した。
3.鋼製ラーメン橋脚の隣接構造の数が2以上の場合、プッシュオーバー解析時にエラーが発生してしまう不具合を修正した。
[入力関連]
1.解析設定‐共通解析条件の詳細条件の設定ダイアログにおいて、剛部材を弾性部材と見なす際の剛度を入力できるようにした。
2.動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐照査条件‐下部構造画面に、柱全体の平均せん断力を使用してせん断力の照査を行うオプションを追加した。
Ver.13.06(2024-01-25)
☆V13.06では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.静的照査(レベル2地震動)において、コンクリートラーメン橋脚に関する以下の点を修正した。
・上部構造分担重量または固有周期算出時に微小な部材ができてエラーが発生することがある不具合。
・線形部材の塑性化照査において、部材端の終局曲げモーメントMu(またはMls2)が計算不能の場合に計算エラーとして扱っていたが、該当部材の塑性化照査を行わずに計算を継続するように変更した。
2.3次元モデルの場合、上部構造分担重量の算出時間の短縮化を図った。
[出力関連]
1.コンクリートラーメン橋脚の塑性域図の画面および帳票出力において、塑性ヒンジ区間の状態(色)が正しく表示されないことがある不具合を修正した。
2.橋脚の照査結果一覧のCSV出力時にエラーが発生することがある不具合を修正した。
Ver.13.05(2024-01-09)
[全般]
1.3次元版にラーメン橋脚の静的照査機能を追加した。
 ※ラーメン橋脚の静的照査機能を利用するには、ラーメン橋脚保耐法対応のライセンスが必要です。
☆V13.05では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.05で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.2次元モデルの場合、長さゼロの上部構造部材が生成されて解析が実行できないことがある不具合を修正した。
[出力関連]
1.静的照査(レベル2地震動)‐下限値の照査‐照査結果‐アンカー部の耐力照査の画面および帳票出力において、抵抗モーメント図が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
2.動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐計算結果‐せん断耐力の画面および帳票出力において、せん断耐力が正負逆に出力される不具合を修正した。
Ver.13.04(2023-08-31)
☆V13.04では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.04で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.ラーメン橋の橋軸方向のプッシュオーバー解析において橋脚の非線形モデルをバイリニアに設定した場合、一般部の非線形はり部材の初期曲率が正しく設定されない不具合を修正した。
[入力関連]
1.H14道示・耐震補強対応版においてPCコンファインド工法による既設橋脚の耐震補強への対応として、下記の入力項目を追加した。
下部構造‐補強データ‐RC巻き画面
・応力‐ひずみ曲線における最大応力点(σcc、εcc)の計算式で使われている最大応力時のPC鋼材の引張応力度
・応力‐ひずみ曲線の下降勾配(Edes)の計算式で使われているPC鋼材の降伏強度
・PC鋼材に見込めるせん断耐力の計算式で使われているPC鋼材の引張応力度
下部構造‐補強データ‐中間貫通鋼材画面
・中間貫通鋼材のせん断耐力の分担を考慮するオプション
Ver.13.03(2023-08-01)
☆V13.03では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.03で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.Ver13以前のバージョンで作成された逆L型の張出し式橋脚を有するデータファイルを用いる際に、梁部材の自重が正しく載荷されないことがある不具合を修正した。
2.非線形静的解析でラーメン橋の橋軸方向の固有周期を算出する際、M-φ計算に関するワーニングをエラーとして扱ってしまう不具合を修正した。
3.ラーメン橋の橋軸方向のプッシュオーバー解析において、支承構造を有する橋脚のM-θ算出に用いるhが上部構造の慣性力の作用位置の設定に反して、常に「柱基部から上部構造軸線までの高さ」となっていた不具合を修正した。
4.動的解析時にラーメン橋脚の二つ目以降の独立基礎の減衰定数が0(ゼロ)になることがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.下部構造‐初期断面力画面において、初期断面力の入力方法を変更しても以前に解析した補強後の初期断面力が削除されない不具合を修正した。
[出力関連]
1.H14道示・耐震補強対応版において“H24道路橋示方書に準拠して鋼製橋脚の耐震設計を行う”機能を使用する際に、許容ひずみの算出式の適用判定が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
Ver.13.02(2023-01-26)
☆V13.02では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、該当のユーザー様におかれましては、Ver13.02で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.単柱式鋼製橋脚の有効座屈長は柱基部から橋脚天端までの長さの2倍に変更した。従来は柱基部から上部構造慣性力の作用位置までの長さの2倍としていた。この変更は許容ひずみの計算式の適用判定及び許容ひずみの算出に影響する。
Ver.13.01(2023-01-10)
☆V13.01では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.3次元版(動的解析エンジン内蔵)で以下のケースの場合、動的解析時に解析モジュールのエラーが発生し“*ERROR U20005: 本プログラムでは要素タイプ( 85)は使用できません.”と表示される不具合があったため、内蔵する動的解析モジュールの更新を行った。この不具合はVer13.00のみ発生する。
・3次元モデルで、下部構造‐上下部構造配置画面で“橋脚面内に支承部の鉛直部材と横梁は梁部重心位置でピン結合を行う”をチェックオンする場合
・3次元モデルで、荷重‐上部構造‐隣接荷重画面で“橋脚面内に支承部の鉛直部材と横梁は梁部重心位置でピン結合を行う”をチェックオンする場合
2.ライセンスタイプがシングルユーザライセンスの場合、動的解析の実行速度が遅くなってしまうという問題点を改善した。
[入力関連]
1.動的解析‐時刻歴応答解析‐解析条件‐減衰モデルの設定画面において減衰設定タイプに要素別Rayleigh減衰を選択できるようにした。
2.H14道示・耐震補強対応版で、解析設定‐塑性ヒンジ長の設定画面に“塑性ヒンジ長を自動設定する”オプションを追加した。
[出力関連]
1.CSV出力画面に以下の出力内容を追加した。
・動的照査(レベル2地震動)‐時刻歴応答波形‐任意格点の変位、速度、加速度
・動的照査(レベル2地震動)‐時刻歴応答波形‐任意はり部材の断面力
Ver.13.00(2022-12-01)
[全般]
ライセンス認証方法を、プロテクトキー認証からインターネット認証に変更した。
☆V13.00では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.内蔵する動的解析モジュールの更新を行った。
[入力関連]
1.上部構造‐構造ブロック定義画面にブロックの削除/追加機能ボタンを追加した。
Ver.12.04(2022-06-20)
☆V12.04では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.鋼板巻き立て補強を行う際、補強後の死荷重解析時に“引数が正しくありません”というエラーが発生してしまう場合がある不具合を修正した。
2.H29道示対応版のアンカー部耐力計算において道路橋示方書・同解説Ⅴ編に規定される応力-ひずみ曲線を使用していたが、代わりにⅢ編に規定される応力-ひずみ曲線を使用するよう変更した。(※道路橋示方書・同解説Ⅴ編 正誤表で掲載)
[入力関連]
1.上下部接合条件‐分散支承画面において、分散支承確認図ダイアログの表示内容が指定した橋脚を表したものにならない不具合を修正した。
2.下部構造‐補強データ‐補強後断面の取扱い‐参照データのコピーダイアログにおいて、コピー元を入力する際に“引数が正しくありません”というエラーが発生する場合がある不具合を修正した。
[出力関連]
1.確認図・確認表‐下部構造‐骨組図の画面および帳票出力において、橋脚直上にある上部構造格点、塑性ヒンジ位置における2重格点の格点番号が描画されない不具合を修正した。
2.小判形橋脚の補強断面図の画面及び帳票出力において、外形寸法を記入する始点・終点がRC巻き立て断面の最外縁にならない不具合を修正した。
3.動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐解析結果‐補強対策工反力・変位画面において、パラペットせん断破壊ばねの出力表に出力される橋脚名称が誤っている不具合を修正した。
4.CSV出力画面に下記項目を追加した。
・動的照査(レベル2地震動)‐時刻歴応答波形‐支承の反力
・動的照査(レベル2地震動)‐時刻歴応答波形‐橋脚非線形はり部材の曲げモーメント(H24道示対応版、H29道示対応版)
Ver.12.03(2021-12-22)
☆V12.03では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver12.03で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.H14道示・耐震補強対応版ではレベル2動的解析の段落し部の照査において、ラーメン橋脚の段落し部のせん断耐力を照査対象となる柱部材の段落し位置で計算すべきところを、誤って柱-1の同じ高さの位置で計算していた不具合を修正した。この不具合はVer12.00以降発生する。
2.計算実行時に基礎ばねに関するデータチェック(バネ定数行列の行列式)を追加した。
3.データファイルがネットワーク上のフォルダ(\\から始まるUNCパス)に保存されている場合、動的解析を実行できないためデータファイルの保存先のチェックを追加した。
[出力関連]
1.橋脚の橋軸直角方向の曲げモーメント図において、部材の引張側とすべきところを逆に圧縮側に正の曲げモーメントを描画していた不具合を修正した。
2.3次元簡易入力モデルでラーメン橋脚上の支承数が多いときに骨組図の描画速度が遅くなってしまうという問題点を改善した。
3.H14道示・耐震補強対応版では下部構造‐補強データの諸画面のσ-ε図ダイアログにて、タイプⅠの応力‐ひずみ曲線を描画する際には基本設計条件画面の“タイプⅠの許容塑性率にタイプⅡの値を用いる”という設定を考慮するように変更した。
Ver.12.02(2021-08-25)
☆V12.02では以下の修正を行いました。
[全般]
1.H14道示・耐震補強対応版にH24道示による鋼製橋脚の耐震設計機能を追加した。
2.3次元版(TDAPⅢ連動)以外のライセンスをお持ちの場合は、体験版を閉じた後に製品版を起動するとライセンス認証エラーが発生してしまう不具合を修正した。
[入力関連]
1.Ver7で作成された補強対策工を含むデータファイルをVer12で開くことができないことがある不具合を修正した。
2.H14道示・耐震補強対応版では、動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐照査条件‐下部構造画面において、段落し部の降伏照査に用いる判定値は(初)降伏曲げモーメント、(初)降伏曲率から選択できるようにした。
[出力関連]
1.レベル1ライセンスをお持ちでない場合は、確認図・確認表‐全体骨組図、確認図・確認表‐下部構造‐骨組図においてレベル2動的解析の骨組図が正しく描画されない不具合を修正した。
2.印刷画面のグラフ描画オプションでP‐δ履歴図(支承)の“スケールを全て統一する”を設定した場合、プログラムが異常終了したり、正しくグラフが出力されないことがある不具合を修正した。
3.動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐照査結果‐最大応答変位の画面および帳票出力において、一般部が線形はり部材でモデル化されている橋脚の降伏状態の出力を追加した。
4.CSV出力画面に下記の項目を追加した。
・動的照査(レベル2地震動)‐橋脚の照査結果‐照査結果一覧
・動的照査(レベル2地震動)‐橋脚の照査結果‐橋脚の降伏状態
5.下記の画面にラーメン橋の許容変位(水平変位の制限値)の算出過程を表示するダイアログを追加した。
・静的照査(レベル2地震動)‐耐荷性能の照査‐照査結果‐照査一覧表
・動的解析(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐照査条件‐下部構造‐許容変位(水平変位の制限値)ダイアログ
6.動的解析‐時刻歴応答解析‐解析結果‐時刻歴応答波形図、履歴図の印刷速度を改善した。
Ver.12.01(2021-05-24)
☆V12.01では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver12.01で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.橋脚の断面ブロックに2種類の補強方法を適用し二つの補強区間のブロック始端(または終端)からの距離を同じにすると、区間長ゼロの補強区間が生成されてP-δが正しく算出されなくなる不具合を修正した。
[入力関連]
1.動的解析(レベル2地震動)‐解析条件画面において全体系の照査モデルを2方向照査モデルから1方向照査モデルに変更する際に、時刻歴応答解析‐解析条件‐入力地震動画面において解析ケース数が1になってしまう不具合を修正した。この不具合はVer12.00のみ発生する。
2.補強後‐動的解析(レベル2地震動)‐補強対策工‐変位拘束‐背面土設定画面が3次元モデルでは進入できてしまう不具合を修正した。
3.上下部接合条件‐固定支承、可動支承画面を追加し、固定支承及び可動支承の変位拘束に用いる拘束ばねのばね値を入力できるようにした。
4.H14道示・耐震補強対応版、H24道示対応版では、上部構造‐非線形特性(橋軸方向)、非線形特性(橋軸直角方向)画面において上部構造非線形部材のM‐φ骨格曲線に四つの点を入力できるようにした。
Ver.12.00(2021-03-08)
[全般]
1.Ver7、Ver10、Ver11を一つのバージョンに統合し、「H14道示・耐震補強対応版」、「H24道示対応版」、「H29道示対応版」を一つのランチャーから起動できるようにした。
2.2次元版(動的解析エンジン内蔵)、3次元版(動的解析エンジン内蔵)に(TDAPⅢ連動版)として使えるスイッチを追加した。
3.H14道示・耐震補強対応版に以下の補強機能を追加した。
・線形橋脚に対する変位拘束(背面土モデル、桁‐パラペット衝突モデル、パラペットせん断破壊モデル)
・鋼板巻きのアンカー筋入力
・横拘束筋として取扱う中間貫通鋼材入力
4.振動単位毎のレーリー減衰設定機能を追加した。
☆V12.00では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.設計要領第二集に準拠してM-θ関係を算出する際、降伏時の曲率分布を仮定する為のL'がL' < Lpとなった場合にはM-θ計算エラーとしていたが、エラーとせずワーニング扱いとして計算を継続するように変更した。
2.時刻歴応答解析時において、以下の条件を全て満たすときに免震支承のRayleigh減衰の剛性項(β*K)が正しく設定されない不具合を修正した。
・(条件1) 免震支承の減衰マトリックスの評価方法を“剛性項(β*K)は固有振動解析時の支承剛性より設定する”と指定。
・(条件2) 固有振動解析時に免震支承の剛性を等価剛性KBeと指定。
[入力関連]
1.H14道示・耐震補強対応版に以下の入力機能を追加した。
・下部構造‐補強データ‐RC巻き画面において補強部横拘束筋の入力方法に「巻き立て部の帯鉄筋を入力し、断面全体の換算横拘束筋を内部計算する」を追加。
・補強後設定画面に鋼板巻きに使用する鋼板の重量を考慮するオプションを追加。
2.H24道示対応版では新設のみに対して対応するように変更した。
3.プログラム制限について、以下の変更を行った。
・総径間数:30→100
・橋脚部材変化断面数:20→50
※動的解析エンジンは変更ありません。
4.動的解析‐時刻歴応答解析‐解析条件‐減衰モデルの設定画面に設定されたモード次数が常にクリアされないように変更した。
5.下部構造‐断面ブロック画面に、橋脚断面ブロック分割の挿入/削除ボタンを追加した。
[出力関連]
1.H14道示・耐震補強対応版に以下の出力を追加した。
・下部構造‐補強データの諸画面に、応力-ひずみ関係図を表示させるボタンを追加した。
・設計条件‐下部構造‐断面情報の帳票出力に、補強断面の横拘束筋の構成表を追加した。
・死荷重解析‐解析条件‐応力-ひずみ関係の帳票出力表に、(換算)横拘束筋の降伏点、間隔、有効長、断面積の出力を追加した。
2.確認図・確認表‐全体骨組図画面に以下の機能を追加した。
・表示モデルの選択機能(モデルA:死荷重解析・分担重量、モデルB:L2静的解析、モデルC:L1動的解析、モデルD:L2動的解析)
・DXF出力機能
3.静的照査(レベル2地震動)‐下限値の照査‐照査結果‐アンカー耐力の照査画面を追加した。
4.動的照査(レベル2地震動)‐時刻歴応答解析‐照査一覧表の画面および帳票出力に以下の出力を追加した。
・橋脚毎、上部構造毎の照査一覧表
・橋脚の塑性ヒンジの降伏状態、許容曲率(曲率の制限値)で照査する橋脚部材の降伏状態
5.印刷画面の描画オプションダイアログに、3次元モデルの断面力値を描画する/しないオプションを追加した。
Ver.11.05(2019-11-22)
☆V11.05では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver11.05で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル2動的解析において、剛結橋脚の一般部を全断面有効剛性を初期剛性としたトリリニア非線形はり要素でモデル化した場合、骨格曲線上の降伏点は、限界状態2の曲げモーメントまでひびわれ後の剛性で延長させた位置を降伏時とすべきところ、誤って初降伏剛性で延長させた位置を降伏時としてしまう不具合を修正した。
2.レベル2動的解析において、コンクリートラーメン橋脚のN-M相関曲線が正しく算出できず解析モジュールの実行エラーが発生することがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.「Windows10の設定‐システム‐ディスプレイ‐拡大縮小とレイアウト」にて、「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」を125%以上にすると、一部の表が縮小されデータを入力できない問題を改善した。
Ver.11.04(2019-10-11)
☆V11.04では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver11.04で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル2動的照査において、入力地震動の振幅の正負を変えた2方向の計算を行う場合、上部構造の曲げモーメントおよびせん断力の照査に用いる最大応答値が2方向の最大応答値から正しく選ばれない不具合を修正した。
2.『平成29年道路橋示方書に基づく道路橋の設計計算例』を参考に、塑性ヒンジ長、限界状態2(3)に相当する軸方向鉄筋の引張ひずみの算出に用いる鉄筋の直径は、公称径からJISに示される呼び名で表される直径に変更した。従来は、日本道路協会のサイトで公開されている「道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力-水平変位関係の計算例(H24版道示対応)」を参考に公称径を用いていた。
[入力関連]
1.解析設定‐共通解析条件の詳細条件の設定ダイアログにおいて、せん断耐力算出時に軸方向非定着鉄筋を考慮する/しないオプションを追加した。
2.動的解析‐時刻歴応答解析‐解析条件‐減衰モデルの設定画面において、グラフ描画の際に有効質量比が指定値を上回るモードの減衰定数を強調表示するオプションを追加した。
[出力関連]
1.HyBRIDGE連動用断面力の出力機能を追加した。(※HyBRIDGEは、当社が開発した鋼桁橋設計システムです。)
2.せん断耐力出力表に補正係数Ce、Cptを出力するように追加した。
Ver.11.03(2019-04-15)
☆V11.03では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver11.03で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.TDAPⅢ64bit版と連動できるようにした。
2.鋼製ラーメン橋脚のNM相関曲線の計算において、コンクリート充填断面のNM相関曲線が算出できないことがある不具合を修正した。
3.3次元モデルで隣接部の上下部接合形式が可動の場合、支承のモデル化を2次元モデルと3次元モデルで統一し、解析時に可動支承を固定支承と同様に扱うように変更した。橋軸方向に水平分担重量を考慮しない場合は、橋軸方向の水平分担重量をゼロにしてください。
[入力関連]
1.動的解析(レベル1、レベル2)‐固有振動解析‐計算実行画面において、免震支承の剛性に有効設計変位よりされた等価剛性を選択できるようにした。
2.解析設定‐共通解析条件画面の詳細条件の設定ダイアログにおいて、上下部接合部の格点マージを判定するための格点間の距離を設定できるようにした。
3.下部構造‐上下部構造配置、荷重‐上部構造‐隣接荷重画面において、以下の修正を行った。
・支承位置H1(梁部重心位置~支承のモデル化位置)、H2(支承のモデル化位置~上部構造軸線)のいずれかにゼロを入力可能にした。
・3次元モデルで支承数が2以上の場合、橋脚面内(橋軸直角)に支承部の鉛直部材と横梁は梁部重心位置でピン結合を行うオプションを追加した。
4.下部構造‐断面データ‐鋼断面画面において、ブロック単位で円形断面の直径を変更できるようにした。
[出力関連]
1.静的照査(レベル2)‐耐荷性能の照査‐照査結果‐破壊形態の判定(ラーメン橋)、下限値‐照査結果‐破壊形態の判定(ラーメン橋)画面および帳票出力において、1番目の橋脚の計算結果が正しく出力されないことがある不具合を修正した。(出力だけの問題で、全体系としての破壊形態の判定結果には問題ありません。不具合が発生した場合にすべての数値がゼロまたは不定値と表示されていた。)
2.動的解析(レベル1、レベル2)‐固有振動解析‐計算結果-固有値一覧表、時刻歴応答解析‐解析条件‐減衰モデルの設定画面および帳票出力において、有効質量比の出力を追加した。
3.CSV出力画面に下記の項目を追加した。
・静的照査(レベル2)‐耐荷性能‐限界状態2(3)時の柱下端断面力
・静的照査(レベル2)‐下限値‐限界状態2(3)時の柱下端断面力
・静的照査(レベル2)‐下限値‐下限値の照査一覧
・動的照査(レベル2)‐履歴出力‐制震ダンパーのP‐δ
Ver.11.02(2018-07-13)
インストーラーを変更しましたので、旧バージョン(Ver11.00~Ver11.01)がインストールされている場合は、アンインストールしてからVer11.02をインストールしてください。
☆V11.02では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver11.02で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.3次元モデルのレベル1固有周期算出において、誤ってレベル2固有周期算出で設定された慣性力作用方向を用いて「慣性力作用方向の変位」を集計し固有周期を算出してしまう不具合を修正した。
[入力関連]
1.下部構造-断面データ-鋼断面画面において、ブロック単位で断面寸法(フランジ幅、ウェブ幅)を変更できるようにした。
Ver.11.01(2018-05-16)
☆V11.01では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver11.01で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.3次元モデルのレベル2動的解析において、上部構造の慣性力作用位置を橋脚天端とした場合、最大応答変位の照査および残留変位の算出に用いる最大応答変位は、誤って橋脚の横梁軸線位置(梁部の重心位置)での最大応答変位を用いてしまう不具合を修正した。
2.3次元モデルのレベル1上部構造分担重量の算出において、可動支承を有する橋脚で支承設置角≠90°の場合、橋軸直角方向の水平分担重量が正しく算出されない不具合を修正した。
3.3次元モデルの内部計算による初期断面力の算出において、下記の修正を行った。
・コンクリートラーメン橋脚に温度荷重(乾燥収縮)を載荷した場合、剛域部材の温度荷重が正しく載荷されない不具合を修正した。
・隣接荷重を載荷した場合、骨組モデル作成時に隣接構造の荷重載荷点を結ぶ横梁部材を考慮しないように変更した。
4.アンカー耐力の特性値の算出に道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編に規定される応力-ひずみ曲線を用いるように変更した。従来は道路橋示方書・同解説Ⅲコンクリート橋編に規定される応力-ひずみ曲線を用いていた。
[入力関連]
1.荷重-上部構造-隣接荷重画面において、3次元モデルの場合、慣性力の作用位置を結ぶ横梁部材の剛度を入力できるようにした。
[出力関連]
1.死荷重解析-荷重条件の帳票出力において、橋脚自重(内部計算値)を追加した。
Ver.11.00(2017-12-15)
[全般]
1.『道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編(平成29年)』に対応した。
2. Ver.11.00では適用基準から『設計要領 第二集』を対象外とした。『設計要領 第二集』に準拠した設計を行う場合は、Ver.10をご利用ください。
Ver.10.17(2017-11-16)
☆V10.17では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.17で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.初期偏心モーメントがあった場合、動的解析時の残留変位の算出に用いる最大応答塑率は、初期変位を考慮して算出するように変更した。
2.動的解析時の最大応答変位の照査について、以下の変更を行った。
・フーチング形状が“すべての柱に一体”の場合、ラーメン橋脚の橋軸直角方向の最大応答変位に基礎変位の影響分を引いた値を用いるように変更した。
・破壊形態が曲げ破壊型以外の場合、許容変位として降伏変位を用いるように変更した。
・初期偏心モーメントがあった場合、許容変位に初期変位を考慮するように変更した。
[入力関連]
1.はりのない多柱式橋脚への対応として、下部構造‐連続フーチングの指定画面を追加した。
2.上下部接合条件-上下部接合条件画面において、3次元モデルの場合、支承数が1の支承線に対して鉛直方向周りの回転変位を拘束する機能を追加した。
[出力関連]
1.静的照査(レベル2地震動)‐保耐法‐照査結果‐せん断力の照査(ラーメン橋)画面および帳票出力において、橋軸方向に非対称断面のコンクリート橋脚では、せん断耐力の正負方向の扱いが逆になっている部材がある不具合を修正した。
2.以下の出力画面を追加した。
・静的照査(レベル2地震動)‐保耐法‐照査結果‐破壊形態の判定(ラーメン橋)
・静的照査(レベル2地震動)‐下限値‐照査結果‐破壊形態の判定(ラーメン橋)
・静的照査(レベル2地震動)‐下限値‐解析結果‐せん断耐力の算出
3.CSV出力画面に以下の出力項目を追加した。
・動的解析(レベル1地震動)‐支承水平反力・変形量
・動的解析(レベル1地震動)‐支承の同時性水平反力
Ver.10.16(2017-07-04)
[解析関連]
1.静的照査時の橋脚の初期変位δ0Eの算出において、橋脚基部断面の初期曲げモーメントから算出した各断面の初期曲率を用いていたが、橋脚の各断面の初期曲げモーメントから算出した初期曲率を用いるように変更した。
2.桁橋の設計振動単位に鋼製橋脚を含む場合、橋軸方向の保耐照査が行えなかったが、鋼製橋脚を除くコンクリート橋脚の保耐照査が行えるようにした。
[出力関連]
1.以下の項目のCSV出力において、見出しが正しく出力されない不具合を修正した。
・時刻歴応答波形‐支承線上上部構造軸線の変位応答波形
・時刻歴応答波形‐支承下面の変位応答波形
・時刻歴応答波形‐支承変位
X方向変位[m]、Y方向変位[m]と出力していたが、橋軸方向変位[m]、橋軸直角方向変位[m]に変更した。
2.CSV出力画面に支承の同時性水平反力の出力を追加した。
3.3次元モデルにおいて動的解析‐時刻歴応答解析‐解析条件‐解析モデルの帳票出力に隣接構造の水平分担重量の出力を追加した。
4.ファイルメニューに“データファイルのバージョン情報”項目を追加した。
Ver.10.15(2017-04-25)
[入力関連]
1.下部構造-橋脚形状-単柱式橋脚画面において、柱断面の形状を任意多角形に変更するとプログラムが異常終了することがある不具合を修正した。
[出力関連]
1.印刷画面において、印刷プレビューまたは印刷終了後に別の画面に移動しようとするとプログラムが異常終了することがある不具合を修正した。この不具合はVer10.14のみ発生する。
Ver.10.14(2017-04-07)
☆V10.14では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.14で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.コンクリートラーメン橋脚の面内方向のM-φ計算において、軸方向鉄筋の許容引張ひずみの算出時に正しく塑性ヒンジ長の上限値0.15(h/2)が考慮されない不具合を修正した。
2.プッシュオーバー解析実行中に別のアプリケーションのウィンドウをアクティブにすると、解析の進行状況を表示するダイアログが更新されない不具合を修正した。
[入力関連]
1.荷重-上部構造-隣接荷重画面において、3次元モデルの場合、支承数が1の支承線に対して支承線直角方向周りの回転変位を拘束する機能を追加した。
2.動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析-解析条件-減衰モデルの設定画面において、以下の変更を行った。
 ・モード図を表示するボタンを追加した。
 ・地震動タイプ別の設定が共通、タイプ別に関係なく、設定した減衰モデルを常にタイプ別に表示するように修正した。
Ver.10.13(2016-12-14)
[全般]
1.伸縮装置の拘束による隣接橋の影響を考慮したモデル化について、3次元モデルに対応した。
☆V10.13では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.13で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.3次元モデルの場合、剛結SRC橋脚のM-φ計算において、耐震性能限界時(=許容限界時)の曲率が正しく算出できない不具合を修正した。この不具合はVer10.12のみ発生する。
2.ラーメン橋の橋軸方向の破壊形態は、橋脚の上下端の塑性ヒンジが限界状態に相当する曲げモーメントに達した状態を想定して算定した終局水平耐力とせん断耐力を比較して判定を行う機能を追加した。
3.レベル2動的照査において、段落し部の降伏照査に用いる降伏曲げモーメントは、復元力モデルの降伏限界の設定に関係なく常に初降伏曲げモーメントとするように変更した。
[出力関連]
1.CSV出力画面に以下の出力項目を追加した。
・動的照査(レベル2地震動)‐塑性ヒンジ部のM-θ(またはM-φ)関係
・動的照査(レベル2地震動)‐塑性化を考慮しない一般部の降伏判定
・動的解析(レベル1地震動)‐橋脚の最大断面力
Ver.10.12(2016-10-21)
[全般]
1.SRC橋脚について、『設計要領 第二集(平成28年)』に対応した。
☆V10.12では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.12で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.コンクリート橋脚の塑性ヒンジ部を1本の非線形はり要素でモデル化した場合、レベル2時刻歴応答解析時に塑性ヒンジ部の非線形はり要素の初期曲率が正しく設定されない不具合を修正した。
Ver.10.11(2016-09-16)
☆V10.11では以下の機能追加を行いました。
1.制震ダンパーモデルに鉄鋼等方移動硬化型(IK2)を追加した。
2.補強対策工法に橋脚ダンパー工法を追加した。
※上記二つの機能はTDAPⅢ連動版のみ利用可能。
☆V10.11では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.2次元ラーメン橋で初期断面力を直接入力し、モデル化しない橋脚の支承部高さを0(ゼロ)でない値に設定した場合、プッシュオーバー解析を行うとプログラムが異常終了する不具合を修正した。この不具合はVer10.08以降発生する。
2.3次元モデルのコンクリート橋脚の梁部材を弾性と設定した場合でもM-φ関係が計算不能の場合にエラーとなってしまう不具合を修正した。この不具合はVer10.10のみ発生する。
Ver.10.10(2016-08-25)
☆V10.10では以下の修正を行いました。
[全般]
『道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編に関する参考資料』の下記内容に対応した。
 ・レベル2動的解析において、2次元ラーメン橋の剛結橋脚の一般部は、全断面有効剛性を初期剛性としたトリリニア型非線形はり部材でモデル化できるようにした。
 ・レベル2動的解析において、塑性ヒンジのモデル化をしない橋脚の骨格曲線は、部材毎に線形(全断面有効剛性)、トリリニア型、バイリニア型から選択できるようにした。
 ・レベル2固有振動解析において、上部構造非線形部材の剛性に等価剛性(直接入力)を設定できるようにした。
[解析関連]
1.支承構造を有する橋脚が混在する2次元ラーメン橋について、以下の機能を追加した。
 ・支承構造を有する橋脚の橋軸方向の分担重量算出、保耐法による照査、下限値の照査機能を追加した。
 ・レベル2動的解析において、一般部のモデル化を剛結橋脚(橋軸方向)と支承構造を有する橋脚で別々に設定できるようにした。
 ・レベル2動的解析において、支承構造を有する橋脚の橋軸方向の降伏変位、許容変位は、静的解析から算出した降伏変位、許容変位を用いることができるようにした。
2.制震ダンパーについて、以下の点を追加した。
 ・レベル2固有振動解析において、制震ダンパーの剛性は、考慮しない、1次剛性(K1)、2次剛性(K2)、直接入力から選択できるようにした。
 ・レベル2時刻歴応答解析において、制震ダンパーの減衰マトリックスの評価方法は、"剛性項(β*K)は0(ゼロ)"、"剛性項(β*K)は時刻歴応答解析時の初期剛性より設定"から選択できるようにした。
[入力関連]
1.3次元モデルで橋脚形状寸法が入力されていない場合、基本設計条件画面で初期断面力を直接入力に変更した後、別の画面に移動しようとするとプログラムが異常終了する不具合を修正した。
2.静的照査-保耐法-解析条件(ラーメン橋)、静的照査-下限値-解析条件(ラーメン橋)画面において、適用基準を道路橋示方書とした場合、PushOver解析時の支持条件は、固有周期算出用のばね支持を選択できるように変更した。
3.動的解析(レベル1、レベル2)-時刻歴応答解析-解析条件-入力地震動画面において、地域別補正係数Czを考慮するオプションの初期値を選択状態に変更した。
4.動的解析(レベル1、レベル2)-時刻歴応答解析-解析条件-減衰モデルの設定画面において、免震支承の減衰マトリックスの評価方法の初期値を"剛性項(β*K)は0(ゼロ)"に変更した。
[出力関連]
1.死荷重解析-荷重条件の帳票出力において、初期断面力が直接入力の場合にも上部構造荷重を出力する従来仕様(Ver10.07以前)に戻った。
Ver.10.09(2016-05-25)
☆V10.09では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.09で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.橋軸直角方向のレベル1固有周期を内部計算する際、非対称基礎ばねを考慮した連続桁橋で設計振動単位を1基下部構造とし、上部構造分担重量を直接入力とした場合、上部構造分担荷重の載荷方向が常に+方向になっていたため、負方向の固有周期が正しく算出されない不具合を修正した。
2.2次元モデルの場合、計算実行時に上部構造部材のねじり剛度に関するデータチェックを追加した。
[入力関連]
1.任意多角形断面のM-φが算出できない不具合の対策として、解析設定-共通解析条件画面の詳細条件の設定ダイアログに"断面全域を入力分割数分分割する"オプションを追加した。
2.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査条件のその他の照査条件ダイアログにおいて、最大応答変位の照査の初期値を選択状態に変更した。
[出力関連]
1.レベル1上部構造分担重量の帳票出力において、非対称基礎ばねを考慮した場合、+方向/-方向ごとの出力が行われず+方向の上部構造分担重量のみを出力していた不具合を修正した。
2.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査条件の帳票出力において、3次元モデルで免震設計としての安全係数2αを上部構造ブロック別に指定した場合、安全係数が正しく出力されない不具合を修正した。
3.曲率照査のCSV出力において、単柱式とラーメン式橋脚が混在するモデルでラーメン式橋脚の橋軸直角方向に許容限界の照査を行わない場合、橋軸直角方向の降伏判定が正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.10.08(2016-02-12)
☆V10.08では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.08で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[全般]
1.3次元版にラーメン橋脚機能を追加した。
 ※ラーメン橋脚機能を利用するには、ラーメン橋脚オプションのライセンスが必要です。
[解析関連]
1.3次元モデルの場合、鋼製橋脚のコンクリート充填高さの確認およびアンカー部の耐力照査において、Mys算出時の軸力は、橋脚天端から梁重心位置までの長さ分上にずれた断面位置の作用軸力を用いていたため、Mysが正しく計算されない不具合を修正した。
2.動的解析(レベル2地震動)時において、破壊形態の照査に用いるせん断耐力は、橋脚部材の正負方向のせん断耐力のうち絶対値が小さい値を用いるように変更した。
[入力関連]
1.上下部接合条件-上下部接合条件、荷重-上部構造-隣接荷重画面において、分散支承および免震支承の鉛直方向の支持条件を固定、弾性支持より選択できる機能を追加した。
2.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査条件-下部構造画面において、2次元ラーメン橋の場合、支承構造を有する橋脚の降伏変位および許容変位は、静的解析から算出した全体系の降伏変位、許容変位を用いないように制御を追加した。
Ver.10.07(2015-10-23)
☆V10.07では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.07で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.上部構造非線形モデルのプッシュオーバー解析において、橋脚の非線形モデルをバイリニアに設定した場合、上部構造非線形部材の剛性の逐次計算に誤りがありKh-δが正しく計算されない不具合を修正した。この不具合はVer10.06のみ発生する。
Ver.10.06(2015-09-29)
[全般]
1.REED工法によるSC橋脚機能を追加した。
2.インターロッキング橋脚について、『設計要領 第二集(平成26年)』の改定に対応した。
Ver.10.05(2014-08-28)
☆V10.05では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.05で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル1上部構造分担重量を算出する際、可動支承を有する橋脚の場合、2桁に丸められていない設計震度が使用されていた不具合を修正した。
2.任意多角形断面のM-φが算出できないことがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.上下部接合条件-上下部接合条件画面において、3次元モデルの場合、支承設置方向の図示を追加した。
2.下部構造-断面データ-コンクリート断面、補強データ-RC巻き画面において、帯鉄筋の簡易入力機能を追加した。
3.下部構造-線形橋脚画面において、3次元モデルの場合、仮想梁部材の断面性能(断面積、2次モーメント、ねじり剛度)を自動設定あるいは直接入力から選択できるようにした。
4.解析設定-共通照査条件画面において、免震設計としての安全係数2αを上部構造ブロック別に、設計方向別に指定できるように変更した。
5.解析設定-塑性ヒンジ長の設定画面において、入力条件が変更されたら橋脚の塑性ヒンジ長を自動的に更新する機能を追加した。
6.動的解析(レベル2)-設計条件画面において、コンクリート橋脚のねじり剛性について全断面有効剛性に対する倍率を指定できるようにした。
7.動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析-照査条件-下部構造画面において、コンクリート橋脚部材のせん断耐力をPs(cc考慮)あるいはPs0(cc=1.0)から選択できるようにした。
[出力関連]
1.動的照査(レベル2)-時刻歴応答解析-照査一覧表の帳票出力において、3次元モデルで非線形を考慮した上部構造部材が存在する場合、線形部材の曲げモーメント照査がOKでも、OUTと出力されることがある不具合を修正した。
2.静的照査-保耐法-解析結果-耐震性能限界時の柱下端断面力の帳票出力において、以下の追加、修正を行った。
・せん断力について、S=(Wu+Wp)・(Mls/(Wu・hu+Wp・hp))とするところ、誤ってS=Paとしている不具合を修正した。
・偏心モーメントがあった場合に偏心モーメントを無視した結果と偏心モーメントを考慮した結果の両方を出力するようにした。
・破壊形態が曲げ破壊型以外の橋脚を出力しないように変更した。
3.静的照査-保耐法-照査結果-照査一覧表、静的照査-下限値の照査-照査結果-下限値の照査一覧表の画面および帳票出力において、破壊形態の判定に用いたせん断耐力を出力するようにした。
4.静的照査-下限値の照査の帳票出力において、橋脚の耐震性能限界時の柱下端断面力を出力するようにした。
5.動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析-照査結果-照査一覧画面を追加した。
6.CSV出力画面に以下の追加、修正を行った。
・動的照査(レベル2)-解析結果に、曲げモーメント-曲率関係の出力項目を追加。
・動的照査(レベル2)-解析結果に、せん断耐力の出力項目を追加。
・動的照査(レベル2)-照査結果-橋脚-塑性ヒンジ(回転角、曲率)の出力内容に、塑性ヒンジの降伏状態を追加。
・動的照査(レベル2)-照査結果-橋脚-許容曲率の出力内容に、非線形梁部材の降伏状態を追加。
Ver.10.04(2014-04-15)
☆V10.04では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.レベル2動的照査において、残留変位の算出方法を"道路橋示方書に従って最大応答変位から算出する"とした場合、最大応答塑性率の3波平均値を用いて残留変位を算出するように変更した。従来は地震波ごとに算出した残留変位を3波平均で計算していた。
2.3次元モデルの場合、支承数が1の支承線に対して支承線直角方向周りの回転変位を拘束する機能を追加した。
3.3次元任意形状モデルの場合、基礎の設置方向を指定できるようにした。
Ver.10.03(2014-02-13)
☆V10.03では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver10.03で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル2動的照査において、ラーメン橋の橋軸直角方向解析の場合、剛結橋脚の最大応答変位の照査および残留変位の算出に用いる最大応答変位は、橋脚の曲げ変形による最大応答変位を用いるべきところを、誤って、上部構造慣性力の作用位置の最大水平変位を用いてしまう不具合を修正した。
[出力関連]
1.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査結果-橋脚躯体の照査画面および帳票出力において、剛結橋脚の塑性ヒンジ部を非線形はり要素でモデル化した場合、塑性ヒンジの曲率照査表および降伏状態表に上端側塑性ヒンジの位置情報が正しく表示されない不具合を修正した。
Ver.10.02(2014-01-10)
☆V10.02では以下の修正を行いました。
[入出力関連]
ヘルプメニューにヘルプの目次、FAQサイト項目を追加した。
[出力関連]
1.動的解析(レベル1、レベル2)-時刻歴応答解析-解析結果-支承反力・変位の画面および帳票出力において、上下部接合条件が固定の単柱モデルの場合、支承の水平反力にゼロを出力してしまう不具合を修正した。
2.動的解析(レベル1、レベル2)-時刻歴応答解析-解析結果-時刻歴応答波形図画面において、3次元モデルの場合、上部構造軸線の変位応答波形、支承下面の変位応答波形、支承変位応答波形の出力時に支承番号の選択リストが正しく表示されないことがある不具合を修正した。
3.画面および帳票出力において、隣接支承に関する項目の出力を追加した。
4.CSV出力画面において、時刻歴応答解析の解析結果および照査結果の出力項目を追加した。
5.材料テーブル画面において、鉄筋の断面2次モーメントを表示するように追加した。
6.設計条件-下部構造-断面情報の帳票出力において、ブロックの位置情報および寸法線を出力するように追加した。
7.初期断面力-荷重-下部構造荷重-死荷重の帳票出力において、下部構造荷重と死荷重としての付加荷重を別々に出力するように変更した。
8.静的照査および動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析の帳票出力において、せん断耐力出力表にせん断スパン比を考慮した場合の補正係数を出力し、コンクリートの負担するせん断耐力Scおよび鉄筋の負担するせん断耐力Ssに補正係数を考慮した値を出力するように変更した。
9.動的解析(レベル1、レベル2)-時刻歴応答解析-解析条件の帳票出力において、3次元モデルの場合、入力地震波形の作用方向図を出力するように追加した。
10.帳票出力の部材表、動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析-照査結果の橋脚照査表に部材の属するブロック番号を出力するように追加した。
11.動的解析(レベル2)-時刻歴応答解析-照査結果-橋脚躯体の照査画面および帳票出力において、塑性ヒンジ、許容曲率で照査する部材の降伏状態を出力するように追加した。
Ver.10.01(2013-09-20)
[全般]
1.入力地震動の振幅の正負を変えた2方向の計算を行い、部材ごとに影響が大きい方向を照査の対象とする機能を追加した。
2.時刻歴応答波形のCSV出力機能を追加した。
☆V10.01では以下の修正を行いました。
[出力関連]
1.支持条件の帳票出力において、水平-回転連成ばね定数が正しく出力されない不具合を修正した。この不具合はVer10.00のみ発生する。
2.固定支承があるモデルで印刷画面の動的照査(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-解析結果-詳細ダイアログにおいて、支承反力・変位が選択不能になることがある不具合を修正した。この不具合はVer8.00以降発生する。
3.動的照査(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査結果一覧表の帳票出力において、段落し照査を行わない解析方向でも出力されている不具合を修正した。
Ver.10.00(2013-07-31)
[全般]
『設計要領 第二集(平成25年)』に対応した。
○対応内容は、以下のとおりである。
1.ラーメン橋の橋軸方向のレベル2動的照査について、以下の機能を追加した。
・ラーメン構造を構成するRC橋脚の許容回転角算出に用いる降伏変位、限界変位をh/2モデルで内部計算するようにした。
・静的解析から橋全体系の許容変位算定時に基礎変形の影響分に対して安全係数を考慮しない機能を追加した。
・橋全体系の最大応答変位および残留変位の照査位置を両桁端部に変更した。
2.ラーメン橋の橋軸方向のプッシュオーバー解析について、以下の機能を追加した。
・支承構造の橋脚が混在するラーメン橋の場合、全体系の限界状態の定義から支承構造の橋脚の限界状態を除外する機能を追加した。
・保耐法の解析結果の帳票出力において、塑性ヒンジ部のステップ応答を出力するようにした。
3.非対称基礎ばねを入力できるようにした。
4.コンクリート橋脚の減衰定数を橋脚毎に指定できるようにした。
☆V10.00では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.動的解析時に免震支承を非線形弾性部材としてモデル化する場合、JT-KOHKA/LTでは動的解析が実行できない不具合を修正した。この不具合はVer9.00以降発生する。
2.レベル2動的照査において、ラーメン橋の場合、軸力変動の対応として与える付加軸力が橋軸直角方向の断面計算時にも反映されてしまう不具合を修正した。
3.レベル2静的照査において、コンクリート橋脚断面が橋軸直角方向に非対称の場合、橋軸直角方向の支承反力・変位の算出時に上部構造分担重量が+方向/-方向で逆に使用して計算している不具合を修正した。
Ver.9.05(2013-05-15)
☆V9.05では以下の修正を行いました。
[出力関連]
1.コンクリート線形橋脚を含む3次元モデルの場合、設計条件を出力できない不具合を修正した。この不具合はVer9.04のみ発生する。
Ver.9.04(2013-04-24)
☆V9.04では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver9.04で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル2動的照査において、「日本高速道路各社 設計要領第二集」に準拠して内部計算による単柱式コンクリート橋脚の許容回転角算出時に、偏心曲げモーメントによる影響を含まない橋脚の降伏変位、限界変位を用いるべきところを、誤って、偏心曲げモーメントによる影響を含んだ橋脚の降伏変位、限界変位を用いてしまう不具合を修正した。
2.静的照査-保耐法、静的照査-下限値の照査の計算において、単柱式コンクリート橋脚について以下の機能を追加した。
・”基部以外の位置で損傷が先行した橋脚は、柱全高さにわたって基部断面データを用いてP-δを算出する”を選択できるようにした。
・基部損傷ではない場合、ワーニングメッセージを出力するように追加した。
・照査一覧表の画面および帳票出力において、損傷位置を出力するように追加した。
3.軸方向鉄筋の許容引張ひずみ算定に用いる鉄筋径φを断面の圧縮側から抽出するように修正した。(参考資料:「道路橋示方書・同解説(平成24年3月)に関する質問・回答集(I)Ⅴ耐震設計編 平成24年11月」-10章「偏心モーメントが作用する鉄筋コンクリート橋脚等、非対称な断面の水平力-水平変位関係の算出について」)
[入力関連]
1.下部構造-基本データ画面において、橋脚の材質をコンクリートから鋼に変更するとプログラムが異常終了する不具合を修正した。
2.荷重-上部構造-隣接荷重画面において、3次元モデルの場合、同一支承上で支承高さ、上部構造軸線位置の入力を一つにするように修正した。
3.動的解析(レベル2地震動)-固有振動解析-計算実行画面において、2次元モデルの場合、算出するモード次数を橋軸方向と橋軸直角方向で別々に指定できるようにした。
[出力関連]
1.動的解析(レベル1地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-支承反力・変位の画面および帳票出力において、3次元モデルで免震支承のモデル化を弾性部材以外と指定した場合、免震支承の設計変位量の照査出力にレベル2の設計変位を用いてしまう不具合を修正した。
2.動的解析(レベル1地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-履歴図画面にアクセスするとプログラムが異常終了することがある不具合を修正した。
3.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-履歴図画面において、表示内容のリストに支承のP-δが表示されないことがある不具合を修正した。
4.静的照査(レベル2地震動)-せん断耐力と破壊形態の判定の帳票出力において、ラーメン橋の橋軸方向の場合、破壊形態が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
5.設計条件-下部構造-断面情報の塑性ヒンジ長、鉄筋の許容引張ひずみ算出用パラメータの帳票出力において、直径が40mm以上の軸方向鉄筋を用いる場合、軸方向鉄筋径φ'の直径に40mmを出力するように修正した。
6.基本設計条件-下部構造-使用材料の帳票出力において、コンクリート橋脚の使用材料の詳細情報(コンクリートのヤング係数、鉄筋の降伏点、鋼板の降伏点、繊維シートの引張強度)、鋼製橋脚の使用材料を出力するように追加した。また、仮想梁部材のコンクリート材料以外の項目を---(ハイフン)を出力するように修正した。
7.印刷画面において、動的照査(レベル2地震動)の解析・照査条件のみチェックした場合、固有振動解析の解析条件、時刻歴応答解析の解析条件および照査条件を出力できるように修正した。
8.動的照査(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査条件の帳票出力において、コンクリート橋脚が存在しない場合、安全係数αを出力しないように修正した。
Ver.9.03(2013-01-23)
[全般]
1.『設計要領 第二集(平成24年)』の改定に伴い、以下の内容に対応した。
・SRC橋脚、インターロッキング橋脚
・伸縮装置の拘束による隣接橋の影響を考慮したモデル化
・新設橋に制震ダンパーの適用
2.以下の解析関連の機能を追加した。
・プッシュオーバー解析において、除荷時の剛性の取扱いに”降伏後は、除荷しても剛性が戻らない”を選択できるようにした。
・補強時のレベル2時刻歴応答解析において、可動支承を弾塑性ばねでモデル化できるようにした。
・レベル2時刻歴応答解析において、剛性比例減衰項の取扱いに履歴型の瞬間剛性比例減衰あるいは比例型の瞬間剛性比例減衰を選択できるようにした。
Ver.9.02(2012-11-13)
☆V9.02では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver9.02で再計算の上、照査結果の確認をしていただきますようお願いいたします。なお、計算上の不具合ではないため、解析結果諸数値には影響ございません。
[入力関連]
1.荷重‐上部構造‐隣接荷重画面において、橋軸方向支承位置にマイナスの値を入力した場合にワーニングが表示され、正しく入力できない不具合を修正した。
[出力関連]
1.塑性ヒンジの要素タイプが非線形はり要素で、コンクリート橋脚の一般部のモデル化を非線形はり部材とした場合、動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査結果-橋脚躯体の照査画面および帳票出力において、塑性ヒンジ部の曲率照査が正しく出力されない不具合を修正した。この不具合はVer9.00以降発生する。
Ver.9.01(2012-11-05)
☆V9.01では以下の修正を行いました。
[入力関連]
1.3次元簡易入力モデルの場合、上部構造-線形要素画面において、追加ボタンまたは修正ボタンを押下した際に何も表示されない不具合を修正した。
[出力関連]
1.2次元モデルの場合、動的照査-時刻歴応答解析-照査一覧表の出力において、下記の不具合を修正した。
・塑性化を考慮しない一般部の降伏照査がOKでも、OUTと出力されることがある。
・塑性化を考慮する領域の曲率照査がOKでも、OUTと出力されることがある。
・塑性ヒンジの要素タイプに非線形はり要素を設定した場合、塑性ヒンジをモデル化しない解析方向の曲率照査に常にOUTと出力されている。
Ver.9.00(2012-10-29)
[全般]
1.『設計要領 第二集(平成24年)』に対応した。
○主な対応内容は、以下のとおりである。
・RC橋脚部材のトリリニア型のM-φ、M-θ関係は、道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編(平成24年)に規定される耐震性能の限界状態を用いる。
・レベル2動的解析において、コンクリート橋脚の復元力モデルの降伏限界は、塑性ヒンジを考慮したモデルと塑性ヒンジを考慮しないモデルに対してそれぞれに設定する。
・レベル2動的照査において、RC橋脚のモデル化に塑性ヒンジを考慮した場合、塑性化を考慮する領域においては許容曲率で照査する。
・レベル2動的照査において、RC橋脚塑性ヒンジ部の許容回転角の算出式が見直されている。
○以下の改訂内容は、順次対応を行う予定である。
・SRC橋脚、インターロッキング橋脚
・伸縮装置の拘束による隣接橋の影響を考慮したモデル化
・新設(既設)橋に制震ダンパーの適用
2.免震支承のモデル化について、以下の機能を追加した。
・レベル1固有周期・設計水平震度算出、レベル1動的解析時に免震支承の弾性剛性が選択可能。
・レベル1動的解析、レベル2動的解析時に免震支承を非線形弾性部材としてモデル化する。
3.『設計要領 第二集(平成24年)』をベースとし、適用基準にとらわれない設定が可能となる「適用基準"その他"」の機能を追加した。
☆V9.00では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.静的照査-下限値の照査の計算において、ラーメン橋の場合、静的照査-下限値の照査-解析条件(ラーメン橋)で設定したコンクリート上部構造の剛性を用いるべきところを、誤って静的照査-保耐法-解析条件(ラーメン橋)で設定したコンクリート上部構造の剛性を用いてしまう不具合を修正した。
2.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-照査条件のその他の照査条件ダイアログにおいて最大応答変位の照査に”静的解析から算出した許容変位を用いる”を指定した場合、ラーメン橋(橋軸方向)でも、保耐計算が行われていないと下限値の照査結果から算出した許容変位を用いるように変更した。
[入力関連]
1.下部構造-補強データ-RC巻きにおいて、柱断面の形状が任意形状で補強部の辺数が既設部の辺数より多い場合、鉄筋入力時に選択される基準辺によっては配筋位置が正しく描画されないことがある不具合を修正した。(ただし、描画だけの問題で、計算上問題はありません。)
[出力関連]
1.初期断面力-解析条件の応力度-ひずみ曲線の帳票出力において、繊維じん性補強の場合に下降勾配が正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.8.02(2012-09-25)
☆V8.02では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver8.02で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.レベル2動的照査において、許容変位δa、許容曲率φa、許容回転角θaの算出に下限値(降伏変位δy、降伏曲率φy、降伏回転角θy)が考慮されていない不具合を修正した。
2.Ver3以前のTDAPⅢ LT版と連動する場合、動的解析時に”*ERROR:Failed to open TD_PASS.TXT”解析モジュールのエラーが発生する不具合を修正した。
3.剛結橋脚の橋軸方向の塑性ヒンジ長の上限値 0.15(h/2) に用いるhを柱基部から柱の上端部までの距離に変更した。
[入力関連]
1.下部構造-支持条件において、連成バネ定数の符号説明ダイアログにδx、δyの説明文が逆になっている不具合を修正した。
2.解析設定-塑性ヒンジ長の設定画面において、塑性ヒンジ長の自動設定を行った際に発生する以下の不具合を修正した。
・補強実施が指定されていない橋脚の場合、補強実施後の塑性ヒンジ長が補強無しの既設橋脚として算出されてしまう。
・剛結橋脚の上端ブロックに"基部断面に対して求めた塑性ヒンジ長を用いて軸方向鉄筋許容引張ひずみを算出する"をチェックオンした場合、始端側塑性ヒンジ長が算出されない。
・補強実施が指定されている橋脚の場合、補強後断面の取扱い画面において塑性ヒンジ長算出用軸方向鉄筋の直径φ'が入力されていないとプログラムが異常終了してしまう。
3.下部構造-断面データにおいて、円弧部の鉄筋かぶりに円弧の半径を入力すると、プログラムがフリーズになってしまう不具合を修正した。
[出力関連]
1.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-履歴図の画面および帳票出力において、コンクリート橋脚の一般部のモデル化を線形はり部材とした場合でも、塑性ヒンジ部材及び線形部材の許容値を出力してしまう不具合を修正した。
Ver.8.01(2012-07-11)
☆V8.01では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver8.01で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.コンクリート橋脚のM-φ計算において、耐震性能限界状態が正しく算出できないことがある不具合を修正した。
2.コンクリート橋脚のM-φ計算において、軸方向鉄筋が許容引張ひずみに達する状態が算出できない場合、圧縮限界時の値を用いる仕様とした。
Ver.8.00(2012-06-27)
[全般]
1.『道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編(平成24年)』に対応した。
2.『設計要領 第二集』の改訂が予想されるためVer.8.0では対象外とした。『設計要領 第二集』の改訂後、順次対応を行う予定である。
※注意事項
○Ver7.09以前に計算したデータを読込んだ場合、計算結果が出力されません。また、入力条件により下記のようにデータが自動変換されます。
・適用基準:日本高速道路各社 設計要領第二集、その他 → 道路橋示方書・同解説Ⅴ耐震設計編(平成24年)
・地域区分:A地域 → A1地域、B地域 → B1地域
・構造形式:SRC橋脚、インターロッキング橋脚 → RC橋脚
・レベル2固有振動解析時のコンクリート橋脚の剛性:ひびわれ剛性 → 降伏剛性
・レベル2動的解析時のコンクリート橋脚の復元力モデル:トリリニア → バイリニア
・レベル2動的解析時のコンクリート橋脚の降伏限界:初降伏限界(My0) → 降伏限界(My)
○旧道路橋示方書(平成14年3月)に準拠した計算を行うことはできません。
○下記機能については、道示Ⅴとの整合性の確認は取れておりませんが、考え方等は従前通りであると仮定し、使用可能とさせていただいております。ご利用に当たっては、十分ご検討いただきますようお願い申し上げます。
・補強断面対応
塑性ヒンジ長や軸方向鉄筋の許容引張ひずみの算出時に、鋼板や繊維シートを換算することは行なっておりません。
・動的解析時のRC橋脚のモデル化
H24道示Ⅴでは塑性ヒンジ区間は非線形はり要素、一般部は線形はり要素を標準とされていますが、従来運用していた他のモデル化については明確に記載されておりません。プログラムではほかのモデル化においても履歴モデルは完全弾塑性型(バイリニアモデル)のみに限定しております。
☆V8.00では以下の修正を行いました。
1.レベル1動的解析時における免震支承、機能分離支承のすべり支承の非線形モデル化に対応した。また、レベル1固有周期・設計水平震度算出用の免震支承の等価剛性Kbeの入力を追加し、レベル1の各解析時に用いる剛性を使い分けるよう変更した。
2.コンクリートの負担するせん断耐力Scの算出において、橋脚断面の有効高が1000mm以下の場合、有効高dに関する補正係数Ceを1.0に変更した。
3.TDAPオプション制御データにおけるBEAM2D、BEAM3D要素の非線形性の処理方式を”せん断剛性または曲げ剛性が変化した場合φyも変更する”から”せん断剛性または曲げ剛性が変化してもφyは変更しない”に変更した。
Ver.7.09(2012-03-12)
☆V7.09では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.RC巻き補強を行い、既設部と補強部のコンクリートのヤング係数が異なった場合、ひびわれ曲げモーメント計算時に、補強部のコンクリート分のコンクリート曲げ引張強度にヤング係数換算が正しく行われず、ひびわれ曲げモーメントMcが正しく計算できていない不具合を修正した。補強後の静的照査および動的解析に影響する。
[入力関連]
1.上下部接合条件が可動の単柱モデルの場合、固有周期・設計水平震度算出(レベル1地震動)-解析条件(可動支承)画面が進入禁止とならない不具合を修正した。
[出力関連]
1.帳票出力に目次を追加した。
2.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-履歴図の画面および帳票出力において、主桁部材のM-φ履歴図に許容値をプロットした場合、線形部材でも許容曲率を出力してしまう不具合を修正した。
3.設計条件の帳票出力において、レベル1またはレベル2時刻歴応答解析時の入力地震波のいずれか一方を任意指定とした場合、入力地震動表が出力されない不具合を修正した。
4.下記の帳票出力において、2次元単柱モデルの場合、上部構造荷重が出力されない不具合を修正した。
・初期断面力-荷重
・固有周期・設計水平震度算出(レベル1地震動)-上部構造分担重量-荷重
・静的照査(レベル2地震動)-上部構造分担重量-荷重
Ver.7.08(2011-12-19)
[全般]
以下のレベル1地震動に対する解析機能を追加した。
・固有周期・設計水平震度算出
・動的解析
※レベル1地震動に対する解析機能を利用するには、レベル1解析オプションのライセンスが必要です。
☆V7.08では以下の修正を行いました。
[入力関連]
1.ツリービュー上の上部構造分担重量算出フォルダは静的照査(レベル2地震動)内に移動した。
2.印刷画面を刷新し、印刷画面で選択した出力項目の情報を保存できるようにした。
[出力関連]
1.設計振動単位の指定を1基の下部構造を選択するとした場合、静的照査(レベル2地震動)-地震時保有水平耐力法による耐震検討-固有周期と設計水平震度の標準値の帳票出力において、下部構造毎の地盤種別に応じた固有周期の範囲を出力すべきところ、誤って全体系の地盤種別に応じた固有周期の範囲を出力する不具合を修正した。(※固有周期範囲の表示だけの問題で、設計水平震度の計算値には問題ありません。)
2.3次元1方向照査モデルの場合、動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-最大応答分布図の帳票出力において、直角方向解析ケースの断面力図の描画方向が正しくない不具合を修正した。
3.下部構造-基本データ画面において、表の列名"非線形"を"形状入力"に変更した。
4.下部構造-基本データ画面において、形状入力の橋脚がなしでも入力できるようにした。ただし、レベル2に関連する解析、照査は従来どおり実施できません。
5.死荷重解析-解析結果の画面および帳票出力において、支承部の鉛直反力を出力するように追加した。
6.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-解析条件-入力地震動画面に波への乗数を入力できるようにした。
7.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-橋脚下端の最大発生断面力の帳票出力において、断面力記号の図示を追加した。
8.動的解析(レベル2地震動)-時刻歴応答解析-計算結果-最大応答断面力の帳票出力において、ねじりモーメントの記号"J"を"Mx"に変更した。
Ver.7.07(2011-09-01)
☆V7.07では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver7.07で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.静的照査時の支承反力・変位の算出ついて、以下の不具合を修正した。
・支承反力・変位算出に用いる設計地震力を”終局水平耐力に相当する水平力”とした場合、本線部と隣接部の上部構造分担重量を用いて設計地震力を比例配分して本線部の分担力を計算し、本線部の支承反力・変位を計算すべきところ、誤って設計地震力を本線部の分担力として本線部の支承反力・変位を計算している。
・支承反力・変位算出に用いる設計地震力を”レベル2地震動に相当する水平力”または”許容塑性率を仮定して求めた設計水平震動に相当する地震力”とした場合、本線部と隣接部の上部構造分担重量を用いて設計地震力を比例配分して本線部の分担力を算出する際、隣接部の上部構造分担重量として橋脚の面内方向、面外方向の水平分担重量を用いるべきところを、誤って隣接構造の支承方向、支承直角方向の水平分担重量を用いている。この不具合は、隣接構造の支承設置角が90度の場合、発生しない。
2.動的解析時の残留変位の算出方法を”道路橋示方書に従って最大応答変位から算出する”とした場合、照査方向に非対称断面のコンクリート橋脚では、残留変位の算出に用いる橋脚の最大応答塑性率は、橋脚の応答変位最大時の応答塑性率を用いてしまう不具合を修正した。
3.3次元モデルの場合、「上部構造荷重-分布荷重」、「温度」、「プレストレス(曲げ)」、「プレストレス(軸力)」荷重入力で、始端側部材番号~終端側部材番号の範囲内に存在しない中間部材があった場合に、質量データが正しく作成されていない状態で動的解析が正常に実行できてしまう不具合があったため、計算実行時に中間部材の存在に関するデータチェックを行うように追加した。
4.上部構造分担重量の算出において、コンクリート橋脚断面が橋軸直角方向に非対称の場合、橋軸直角方向の降伏剛性が+方向/-方向で逆に使用して計算している不具合を修正した。
5.直角方向の静的照査において、以下の不具合を修正した。
・内部計算による固有周期算出時に、震度荷重の載荷方向が固有周期算出方向の逆方向になっている。
・設計振動単位を1基下部構造とした場合、内部計算による固有周期算出時に、上部構造の分担荷重が+方向/-方向で逆に使用して計算している。
・等価重量の計算に上部構造の分担重量が+方向/-方向で逆に使用して計算している。
6.上部構造の剛性にある特定の数値(例えば9999999999.6、9999999.999)が入力された場合、静的解析または動的解析時に剛性データが正しく生成されず計算不能になることがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.解析設定-動的解析モデル画面において、鋼製橋脚の場合に解析モデルを"橋軸方向と橋軸直角方向で共通"に変更しても変更が保存されない不具合を修正した。
[出力関連]
1.3次元モデルの場合、時刻歴応答解析-計算結果-時刻歴応答波形図の支承線上上部構造軸線の変位応答波形図、支承下面の変位応答波形図の画面および帳票出力において、支承方向、支承直角方向の変位応答波形を出力すべきところ、誤って全体座標系のX方向、Y方向の変位応答波形を出力してしまう不具合を修正した。
Ver.7.06(2011-04-13)
☆V7.06では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.時刻歴応答解析を行う際、上部構造の解析方向に非線形を考慮した部材において、下記のケースの場合、初期曲率が正しく計算されない不具合を修正した。
・コンクリート橋脚の骨格曲線タイプをバイリニアに設定した場合。
・2次元モデルでコンクリート橋脚の骨格曲線タイプをトリリニアに設定し、かつ部材中央の初期曲げモーメントがひび割れ限界点を超えた場合。
・3次元モデルでコンクリート橋脚の骨格曲線タイプをトリリニアに、降伏限界の定義を初降伏限界に設定し、かつ部材中央の初期曲げモーメントがひび割れ限界点を超えた場合。
[入力関連]
1.下部構造-断面データ-コンクリート断面画面において、円形帯鉄筋の簡易入力を有効にしたインターロッキング式橋脚からRC橋脚に切り替えた場合、横拘束筋表およびせん断補強筋表が入力不可能になってしまう不具合を修正した。
2.時刻歴応答解析-解析条件-入力地震動画面において、積分ステップを決定するΔt分割数の初期値を5となるように変更した。
3.上部構造および下部構造の使用材料画面において、コンクリートの設計基準強度の初期値を24.0となるように変更した。
[出力関連]
1.時刻歴応答解析-照査結果-上部構造の安全性照査表の帳票出力において、"最大/最小"を出力すべきところ、誤って"正側/負側"を出力してしまう不具合を修正した。
2.静的照査-設計振動単位としての設計水平震度、照査一覧表、地震時保有水平耐力、残留変位の帳票出力において、同じ項目の出力桁数を統一した。
Ver.7.05(2010-11-12)
☆V7.05では以下の修正を行いました。
[解析関連]
1.柱に初期偏心モーメントを考慮している場合、RC単柱橋脚の地震時保有水平耐力照査において、破壊形態の判定に偏心モーメントを考慮していない終局水平耐力が用いられていた不具合を修正した。
2.「下部構造荷重」、「死荷重としての付加荷重」の分布荷重において、載荷範囲の終点側にブロック区切れ位置を指定した場合、計算エラーが発生することがある不具合を修正した。
[出力関連]
1.2次元モデル直角方向解析の場合、時刻歴応答解析-計算結果-橋脚下端の断面力画面および帳票出力において、軸力の符号が逆に出力される不具合を修正した。
Ver.7.04(2010-09-17)
☆V7.04では以下の修正を行いました。
インストール時のセットアップタイプの選択を必須とした。(初期値を未選択状態とした)
[出力関連]
1.静的照査-照査一覧表の帳票出力において、作用水平力 Khc・Wを算出する際、設計振動単位としての設計水平震度を用いるべきところを、誤って各橋脚の設計水平震度を用いてしまう不具合を修正した。この不具合は同一設計振動単位に、単柱式橋脚として照査する橋脚が複数存在する場合のみ発生する。また、画面の照査一覧表では正しく出力されている。
Ver.7.03(2010-07-01)
[全般]
以下の新機能を追加した。
・損傷判定(段落し部の照査)機能
・インターロッキング式橋脚機能
☆V7.03では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver7.03で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.積上げ方式による橋脚のP-δ曲線の算出において、高さ方向に分割された断面のM-φ関係が下記の補正パターンとなる場合に、曲率の補間が正しく計算されない不具合を修正した。
 ・Mc < Mu < My0
 ・Mu < Mc < My0
 ・Mu < My0< Mc
2.プッシュオーバー解析において、上部構造部材に非線形を考慮した場合、初期曲げモーメントの値により初期剛性およびひびわれ剛性が正しく計算されない場合があったため修正した。
3.2Dモデルで時刻歴応答解析を行う際、上部構造及び下部構造部材の下記の初期断面力について、正負逆に使用して計算する不具合を修正した。
 ・橋軸直角方向解析時 :Mxj(ただし、初期断面力が内部計算の場合、問題はありません。)
4.初期断面力を直接入力とした場合、下記の不具合を修正した。
 ・2次元モデルで上部構造ブロック端部の支承線が”剛結”の掛違い橋脚において、柱各節点位置の橋軸方向の曲げモーメントが正しく補間して計算されていなかった。また、上下部接合用の仮想部材の橋軸方向の初期断面力に0(ゼロ)でない値がセットされていた。
 ・3次元モデルのT型剛結橋脚、張出し式剛結橋脚において、柱各節点位置の橋軸方向の曲げモーメントが正しく補間して計算されていなかった。ただし、梁高さのない橋脚の場合、問題はありません。
 ・2次元モデルで上下部接合条件が”剛結”かつ支承位置が橋脚直上にない橋脚において、上下部接合用の仮想水平部材の橋軸方向の初期断面力が正しく計算されていなかった。
5.四捨五入による数値の丸め処理において、必要な位の1つ下の位の数が5のとき、切り捨てることがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.下部構造-断面データ-鋼断面画面において、参照データコピーボタンを押下するとプログラムが異常終了する不具合を修正した。この不具合はVer7.00以降発生する。
2.初期断面力が直接入力の場合、橋軸方向及び橋軸直角方向で橋脚柱基部の曲げモーメントを常に入力できるようにした。
[出力関連]
1.帳票出力に鋼製橋脚のコンクリート充填高さの確認結果を追加した。
Ver.7.02(2010-03-25)
☆V7.02では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver7.02で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.ラーメン橋橋軸方向の静的照査において、複数の橋脚がせん断破壊となった場合、全体系(照査単位)におけるせん断破壊時の水平震度および判定が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
Ver.7.01(2010-03-08)
☆V7.01では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver7.01で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.補強後の解析において、RC巻きたてを設定していない区間に、繊維せん断補強を設定とした場合、該当区間のせん断耐力が正しく計算されていない不具合を修正した。この不具合はVer7.00のみ発生する。
Ver.7.00(2010-03-01)
[全般]
以下の新機能を追加した。
・補強対策工機能(補強対策工は変位拘束工、制震ダンパー)
[解析関連]
1.張出し式コンクリート橋脚の梁部材のM-φ計算において、終局ひずみの評価位置を直接入力とした場合、橋軸方向の(+)方向では(-)方向、橋軸方向の(-)方向では(+)方向の評価位置で計算を行ってしまう不具合を修正した。
2.3次元モデルのT型、張出し式橋脚において、積上げ方式による橋脚P-δを算出する場合、M-φ計算時に橋脚天端から梁重心位置までの長さ分ずれた位置の断面情報で計算されてしまう不具合を修正した。この不具合は、梁高さのない橋脚の場合、発生しない。
3.SRC断面のせん断耐力計算時に、引張鉄筋比算出時の鉄筋断面積に鋼管断面積も含まれてしまう不具合を修正した。
[入力関連]
1.時刻歴応答解析-照査条件-遊間量画面において、以下の修正を行った。
・算出位置の指定方法ダイアログに、”桁-橋脚”、”橋脚-桁”の表記が逆になっている不具合を修正した。
・3次元任意形状モデルと3次元簡易入力モデルで算出位置の指定方法の考え方を統一するため、3次元任意形状モデルに対して、指定方法が”橋脚-桁”の場合、桁上の格点を格点番号2とし、指定方法が”桁-橋脚”の場合、桁上の格点を格点番号1とするように変更した。また、算出位置の指定方法ダイアログに、格点番号の表記を追加した。この変更は、計算結果に影響なく、再計算する必要がない。
2.支承設置角などの角度入力において、範囲外の数値が入力された場合、誤った変換を行うことがある不具合を修正した。上部構造-径間データ、上部構造-横桁配置、荷重-上部構造-隣接荷重画面に影響する。
[出力関連]
1.時刻歴応答解析-計算結果-履歴図画面において、支承の変位(反力)の正負の扱いが逆になっている不具合を修正した。
2.鉄筋、SRCの鋼管に関するσ-ε図を出力するように追加した。
Ver.6.16(2009-07-03)
☆V6.16では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver6.16で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.積上げ方式による橋脚P-δの算出において、下記の不具合を修正した。静的照査および動的解析に影響する。
 ・コンクリート橋脚の初期変位δ0Eの算出において、各分割位置の偏心モーメントによる曲率を算出する際、算出位置のM-φ関係を用いるべきところを、誤って損傷断面のM-φ関係を用いてしまっていた。
 ・鋼製橋脚の初期変位δ0Eの算出において、各分割位置の偏心モーメントによる曲率を算出する際、算出位置のM-φ関係を用いるべきところを、誤って基部断面のM-φ関係を用いてしまっていた。
 ・コンクリート橋脚の初降伏変位δy0の算出において、基部断面の発生モーメントによる曲率を算出する際、基部損傷ではない場合、基部断面のM-φ関係を用いるべきところを、誤って損傷断面のM-φ関係を用いてしまっていた。
 ・コンクリート橋脚の終局変位δuEの算出において、偏心モーメントを考慮した場合、道示(10.3.6)式のφyに偏心モーメントの影響を考慮していなかった。
2.3次元モデルで隣接荷重を考慮した場合、隣接構造分担力の載荷重は、分担重量の方向性を考慮し、テンソルとして全体座標系への座標変換を行い、全体座標系における震度ベクトルを掛けて算出すべきところを、誤って、支承方向、支承直角方向分担力の慣性力作用方向の分力を足して算出してしまう不具合を修正した。この不具合は、支承方向が全体座標系X軸方向で慣性力作用方向が全体座標系X軸またはY軸方向の場合、発生しない。
3.3次元モデルで隣接荷重を考慮した場合、隣接構造の不安定防止に関する下記の不具合を修正した。上部構造分担重量の算出、静的照査(固有周期の算出、プッシュオーバー解析)に影響する。
 ・隣接支承が可動支承で支承設置角≠90°の場合、隣接荷重載荷点の支承方向を拘束すべきところを、誤って橋軸方向を拘束してしまっていた。
 ・隣接支承が機能分離支承(ゴムバッファ)以外で支承数が1の場合、隣接荷重載荷点の橋軸方向回りおよび鉛直方向回りを拘束していないため、構造が不安定になってしまっていた。
 ・隣接支承が機能分離支承(ゴムバッファ)ですべり支承数またはゴムバッファ数が1の場合、隣接荷重載荷点の橋軸方向回りまたは鉛直方向回りを拘束していないため、構造が不安定になってしまっていた。
4.動的解析において、下部構造M-φ非線形モデルの1次剛性または2次剛性が0(ゼロ)となる場合、TDAPⅢおよび動的解析エンジンでエラーが発生することがあったため、剛性低下率を微小値(1.0e-6)として解析を行うよう変更した。
[入力関連]
1.静的照査-保耐法-照査条件画面において、補正係数CEの種類が「免震橋の補正係数」の場合、橋軸直角方向の減衰定数を入力することができないことがある不具合を修正した。
2.解析設定-塑性ヒンジ長の設定画面において、ヒンジ長の自動設定を行った際、剛結橋脚(銀杏型)の始端側塑性ヒンジ点位置に丸め誤差が発生することがある不具合を修正した。
3.表計算ソフト等からコピーした値を入力表に貼付けた際、次行の先頭セルに空白または0の値が貼付けられてしまうことがあったため、次行の先頭セルに貼付けを行わないよう変更した。
[出力関連]
1.ラーメン橋の静的照査の帳票出力において、部材情報の非線形部材剛性(Iy)に初期剛性を出力すべきところ、誤ってプッシュオーバー解析終了時の剛性を出力してしまう不具合を修正した。
2.静的照査の画面および帳票出力において、下部構造の補正係数CEを考慮した際、減衰定数に基づく下部構造の補正係数CEが出力されないことがある不具合を修正した。
3.静的照査の帳票出力において、免震設計としての安全係数の設定により、許容塑性率の記号を使い分けるよう修正した。
4.上部構造分担重量の帳票出力において、解析条件の下部構造荷重(集中荷重)の荷重値単位の誤りを修正した。
Ver.6.15(2009-05-27)
☆V6.15では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver6.15で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.3次元モデルにおいて、静的照査の固有周期を内部計算する際、「慣性力作用方向の変位」を集計し固有周期を算出すべきところを、誤って、橋軸方向の解析では「全体座標系X軸方向の変位」を集計し、橋軸直角方向の解析では「全体座標系Y軸方向の変位」を集計し、固有周期を算出してしまう不具合を修正した。この不具合は、橋軸方向の慣性力作用方向≠0°または橋軸直角方向の慣性力作用方向≠90°の時に発生する。
Ver.6.14(2009-05-18)
☆V6.14では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが該当のユーザー様におかれましては、Ver6.14で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.RCラーメン橋(橋軸方向)静的照査、動的解析において、補強後の計算時に誤った断面データで部材端のせん断耐力が計算されてしまう不具合を修正した。この不具合は、補強時の巻きたて区間がブロック長と一致しない場合(ブロック始終端からの距離をセットした場合)にのみ発生します。
2.3次元2方向照査モデルで時刻歴応答解析を行う際、上部構造の橋軸直角方向に非線形を考慮した部材において、橋軸直角方向の初期せん断ひずみが正しく計算されない不具合を修正した。
3.3次元2方向照査モデルで動的解析(固有振動解析、時刻歴応答解析)を行う際、非線形を考慮した部材において、せん断断面係数が正しく設定されない不具合を修正した。
[出力関連]
1.適用基準"その他"で、動的解析時のM-θ帳票出力が正しくないことがある不具合を修正した。
Ver.6.13(2009-03-17)
☆V6.13では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、念のためVer6.12で該当の条件で作成されましたデータに対しまして、Ver6.13で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.RC巻き補強を行い、既設部と補強部のコンクリートのヤング係数が異なった場合、ひびわれ曲げモーメント計算時に、補強部のコンクリート分の断面二次モーメントにヤング係数換算が行われず、正しくひびわれ曲げモーメントMcが計算できていない不具合を修正した。補強後の静的照査および動的解析に影響する。
Ver.6.12(2009-02-20)
[全般]
以下の新機能を追加した。
・3次元版 上部構造-任意骨組モデル入力機能
・RC橋脚補強断面機能(補強方法はRC巻き、鋼板巻き、連続繊維シート巻き)
[解析関連]
1.鋼製橋脚の降伏照査に用いる降伏曲率が発生曲率の符号によって異なってしまう不具合を修正した。
2.隣接部の支承に機能分離支承(一体型)を使用した場合、Rayleigh減衰の剛性項(β*K)が正しく2次剛性から設定されない不具合を修正した。また、隣接部の支承に免震支承を使用し減衰マトリックスの評価方法を固有振動解析時と同じとした場合、Rayleigh減衰の剛性項(β*K)が正しく設定されない不具合を修正した。
3.初期断面力を直接入力とした場合、3次元モデルの下部構造付加荷重が正しく柱上端から載荷されない不具合を修正した。
4.鋼製橋脚のコンクリート必要充填高さ計算において、決定断面が正しく計算されないことがある不具合を修正した。
5.初期断面力を直接入力とした場合、線形橋脚の自重載荷を一部載荷しないとしても柱上端からすべての部材に自重が載荷されてしまう不具合を修正した。
6.3次元モデル 上部構造:簡易入力の掛違い橋脚において、上部構造慣性力作用位置の変位を算出する位置の指定を右側の上部構造ブロックと指定した場合、最大応答変位の算出が正しく行われない不具合を修正した。
7.動水圧荷重が一つ以上入力されている場合、静的照査において正しく等価重量に加味されていない不具合を修正した。
8.静的照査-軸力変動の影響検討において、変動量の符号が逆に計算されてしまう不具合を修正した。
9.コンクリート橋脚の鉄筋および鋼管の入力において、基準辺Y-Y、はなれ0.0で入力した場合、正しく断面計算が行われない不具合を修正した。
10.2次元モデルで剛結橋脚のH(上部構造軸線と橋脚天端までの距離)を0(ゼロ)とした場合、動的解析モデルが回転フリーで作られてしまう不具合を修正した。
11.鋼製橋脚の下限値照査において、柱の1ブロック目が剛結でない場合、正しくP-δ関係が計算されない不具合を修正した。
[入力関連]
1.遊間量-算出位置の入力表において、上部構造ブロックの端部に剛結橋脚があった場合、入力が正しく行えない不具合を修正した。また、3次元モデル 上部構造:簡易入力の上部構造ブロックの端部支承数が異なる場合、支承位置の選択リストが正しく表示されない不具合を修正した。
2.剛結橋脚の上端側塑性ヒンジ長を自動設定する場合、柱上端側に剛域ブロックがあると正しい断面寸法で計算が行われないことがある不具合を修正した。
3.静的照査-解析条件画面において、単柱式橋脚の高さ方向分割数の初期値を全体分割数50となるように変更した。
4.印刷画面において、印刷オプションの"全て選択"あるいは"全て選択を外す"をクリックすると章番号の開始番号などの設定が一部初期値に戻ってしまう不具合を修正した。
5.3次元モデルで剛結橋脚がある場合、時刻歴応答解析の最大応答変位の照査条件を"許容変位を直接入力する"と設定していても"照査しない"に変更されてしまうことがある不具合を修正した。
6.材料テーブルのPC鋼より線の断面積が小数点以下1桁に丸められた数値になっている不具合を修正した。
7.隣接荷重画面において、支承確認図ダイアログを表示して閉じた後にプログラムが異常終了することがある不具合を修正した。
[出力関連]
1.印刷画面の時刻歴応答解析(照査結果)-詳細ダイアログにおいて、上部構造の照査で"主桁を指定して出力する"を選択した場合、安全性照査図が指定した主桁ではなくすべて出力されてしまう不具合を修正した。
2.印刷画面の時刻歴応答解析(解析結果)-詳細ダイアログにおいて、橋脚はり部材の選択を"指定"入力し、解析ケースが3ケース目以降の場合、プログラムが異常終了することがある不具合を修正した。
3.2次元ラーメン橋モデルの動的解析-直角方向解析ケースの帳票出力において、回転角応答波形および塑性回転バネのM-θ履歴の出力時に上端の見出しのみ出力されてしまう不具合を修正した。
4.2次元モデルで機能分離支承を使用していた場合、動的解析-直角方向解析ケースの帳票出力において、解析モデルの支承特性図に橋軸方向の図を出力してしまう不具合を修正した。
5.コンクリート断面の断面有効高を直接入力あるいは引張鉄筋範囲で指定とした場合、設計条件の帳票出力において、小数点以下が出力されない不具合を入力どおり小数点以下1桁まで出力するように修正した。
6.初期断面力-解析条件の応力度-ひずみ曲線の帳票出力において、横拘束効果なしとした場合にタイプⅡの終局ひずみが正しく出力されない不具合を修正した。また、橋脚部材内の全ブロックが剛域の場合、不要な見出しのみ出力される不具合を修正した。
7.設計条件の帳票出力において、下部構造の見出しが改ページされずに出力されることがある不具合を修正した。
8.時刻歴応答解析-支承部の変位応答波形の帳票出力において、上部構造ブロックが複数あった場合、ブロック区切れ位置の支承線名称が正しく出力されない不具合を修正した。
9.静的照査-軸力変動の影響検討において、見出しの記号および単位が正しくない不具合を修正した。
10.静的照査-照査一覧表の帳票出力において、破壊形態が曲げ破壊型以外の場合、残留変位の照査(判定)が出力されてしまうことがある不具合を修正した。
11.印刷画面のグラフ描画オプションでスケールを全て統一するを設定した場合、プログラムが異常終了したり、正しくグラフが出力されないなどの不具合を修正した。
12.3次元モデルで1方向照査モデルで動的解析を実行した場合、橋脚の曲率応答波形の出力において許容値が正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.6.11(2008-10-10)
[解析関連]
1.下部構造の柱断面において、高さ方向に断面変化のある場合、静的照査時には高さ方向分割位置で、動的解析時には部材のIJ端位置で、せん断耐力を算出するように変更した。
2.計算実行時において、入力-荷重-上部構造荷重の部材番号、距離に関するデータチェックを行うように追加した。
3.鋼製橋脚の梁部材について、弾性部材として扱える機能を追加した。また弾性部材については縦リブなしでも計算可能とした。
4.張出し式橋脚で梁部がないモデルは計算できないように変更した。
5.3次元モデルで梁高さのない橋脚の場合に、梁部材の部材長が正しく生成されないことがある不具合を修正した。
6.橋脚梁部の重量が正しく載荷されないことがある不具合を修正した。
7.静的照査-下限値の照査の計算において、設計水平震度の下限値に0.0以下の値を入力した場合、計算できないように変更した。
8.静的照査において、設計振動単位を1基下部構造とした場合でも非線形静的解析による固有周期算出が行える不具合を修正した。あわせて固有周期の算出方法の入力方法を変更した。
9.ラーメン橋橋軸方向の静的照査時の「軸力変動の影響検討」において、終局限界時のM-φ関係が計算不能の場合にエラーとなるように変更した。
10.上部構造分担重量において、剛結橋脚のあるモデルでもラーメン橋以外の静的照査対象橋脚がある場合、橋軸方向の内部計算を実行できるように変更した。また、内部計算時に非モデル化橋脚についても結果を出力するように変更した。ただし、直接入力の場合は、静的照査に必要な箇所のみの入力とした。
11.SRC橋脚のせん断照査において、じん性補強部、一般部の区別ができていない不具合を修正した。あわせて部材図等にじん性補強部、一般部の図示を追加した。
12.2次元単柱モデルあるいは設計振動単位を1基下部構造とし、上部構造分担重量を直接入力した場合に、静的照査-固有振動解析時の解析モデルが正しく作成されないことがある不具合を修正した。
13.本線部と隣接部の上下部接合条件の組合わせにより上部構造分担重量が正しく計算されないことがある不具合を修正した。
14.コンクリート橋脚非対称断面で、動的解析-時刻歴応答解析時の復元力モデルをバイリニアに設定した場合、塑性回転バネ要素の回転角補正が正しく行われていない不具合を修正した。
15.ラーメン橋橋軸方向の静的照査時に誤った断面寸法でせん断耐力が計算される不具合を修正した。
16.鋼製橋脚のコンクリート未充填部の断面において、作用軸力が0(ゼロ)になる場合、動的解析-時刻歴応答解析時の復元力モデル(トリリニア)が構成できず計算不能になることがあるため、その際にはバイリニアでデータを生成するように変更した。バイリニアに変更して計算した場合には、ワーニングが表示される。
17.3次元モデルで橋脚の支持条件がバネの場合、バネの方向が全体座標系のまま設定されてしまう不具合を修正した。橋脚の面内方向(横断方向)が90度でない場合、死荷重解析、上部構造分担重量算出、静的解析-固有周期算出に影響がある。動的解析時は正しく計算されていた。
18.ラーメン橋橋軸方向の静的照査時に非線形静的解析で固有周期を算出する場合、負方向の載荷時でも正方向に載荷して計算している不具合を修正した。
19.3次元2方向照査モデルでコンクリート上部構造部材の剛性が橋軸方向と橋軸直角方向で線形/非線形と異なる場合、動的解析時に減衰定数および非線形特性データが正しく生成されない不具合を修正した。
20.塑性回転バネのモデル化を行った場合、橋軸直角方向の解析において、塑性ヒンジ領域の部材のねじり剛度が正しく設定されない不具合を修正した。
21.3次元モデルの動的解析時に、下部構造の地震時動水圧荷重が正しく載荷されない不具合を修正した。
22.初期断面力を直接入力、剛結橋脚に隣接荷重を載荷し、橋脚の初期断面力(軸力)へ考慮するとした場合、本線側の剛結部に隣接部の鉛直反力が加算されてしまう不具合を修正した。
23.2次元モデルで初期断面力を直接入力し、橋脚に梁部がある場合、梁天端から重心位置までの部材に正しい軸力が作用しない不具合を修正した。
[入力関連]
1.橋脚の梁重心位置について図示を追加した。また、梁高さのない橋脚の場合、梁部の重心位置および重量の入力を制限するように変更した。
2.確認図・確認表-下部構造-断面図画面において、鋼製橋脚の剛域指定ブロックが正しく描画されない不具合を修正した。
3.静的照査-保耐法-照査条件画面において、減衰定数に基づく補正係数CEの入力方法および制御を変更した。
4.静的照査-計算実行画面において、計算方向および計算する設計振動単位の指定方法および制御を変更した。
5.荷重-上部構造-隣接荷重画面において、本線側と同じように支承設置角の入力角を0~180度になるように自動変換機能を追加した。
6.剛結橋脚のあるモデルで設計振動単位を1基下部構造とした場合、ラーメン橋橋軸方向の静的照査時に必要な項目への入力をできないように制御を追加した。
[出力関連]
1.動的解析-時刻歴応答解析-計算結果-支承反力・変位において、機能分離支承の場合、ゴムバッファとすべり支承の反力内訳を出力するように追加した。
2.静的照査-下限値の照査-計算結果-ステップ分布図およびリスト表示において、ラーメン橋の場合、設計水平震度の下限値時の状態を出力できるように追加した。Ver6.10以前に計算したデータを読込んだ場合、値が正しく出力されないが、計算結果には影響ない。正しく出力するためには再計算が必要。あわせて、せん断破壊時のステップ分布図が正しく出力されない不具合を修正した。
3.下部構造-断面図の出力において、寸法線の重なりを少なくし見やすくなるように改善した。また、断面の大きさと鉄筋径の関係で鉄筋が表示されないことがないように修正した。あわせて帳票出力時に鉄筋かぶりの寸法線を描画する/しないを選択できる機能を追加した。
4.2次元モデルの場合、死荷重解析-解析条件の帳票出力において、支持条件の直角方向は出力しないように変更した。
5.動的解析-時刻歴応答解析において、減衰モデルをモード選択で行った場合、選択した次数をマーキング出力するように追加した。また、3次元モデルの場合、固有値一覧表とは別に減衰の設定(一覧表)を帳票出力できる機能を追加した。
6.動的照査-時刻歴応答解析-照査条件の帳票出力において、コンクリート橋脚の復元力モデルに応じて除荷時剛性低下指数の出力を追加した。
7.設計条件-下部構造の帳票出力において、線形橋脚、非線形橋脚を区別して出力するように追加変更した。
8.死荷重解析-解析条件の帳票出力において、応力度-ひずみ曲線のグラフに見出し出力を追加した。また、鋼製橋脚については、次の箇所を出力するように変更した。
・梁部:フランジ(上縁側)、フランジ(下縁側)、ウェブ
・柱部:フランジ、ウェブ、コンクリート充填している場合は充填コンクリート
9.動的照査-解析・照査条件の帳票出力において、常に「M-φ、M-θ情報」と項見出しを出力する不具合を、使用したモデルに応じて見出しを出力するように修正した。
10.動的照査-時刻歴応答解析-照査一覧表の出力において、同時に出力する照査項目に応じた一覧表を出力するように変更した。
11.設計条件-下部構造の帳票出力において、任意多角形の場合、橋脚形状図を出力していなかったが、橋脚形状寸法および断面形状をもとに形状図を出力するように追加した。
12.動的照査-解析・照査条件-支持条件の帳票出力において、固定の箇所が1.0e12と出力される不具合を正しく固定と出力するように修正した。
13.せん断耐力の出力において、引張鉄筋比Ptの単位を追加した。
14.静的照査-照査・解析結果-橋脚下端断面力の帳票出力において、ラーメン橋の場合、同一振動単位に含まれる剛結以外の橋脚の断面力が正しく出力されていない不具合を修正した。
15.静的照査-下限値の照査-照査一覧表において、ラーメン橋の場合、見出しが正しくない、またせん断破壊時の震度および判定が正しく出力されない不具合を修正した。あわせて水平震度を算出する係数の出力桁数を小数点以下2桁に統一した。
16.静的照査-下限値の照査-計算結果-ステップ分布図画面において、せん断破壊時の分布図に誤って曲げ破壊時の分布図を描画する不具合を修正した。また、保耐法と非線形モデルが異なる場合に状態が正しく表示されない不具合を修正した。
17.静的照査-保耐法-解析結果の帳票出力において、正負方向の見出しが正しく出力されない不具合を修正した。
18.動的照査-時刻歴応答解析-最大応答分布図の帳票出力において、タイプⅡのみ出力と指定してもタイプⅠおよびタイプⅡが出力される不具合を修正した。
19.隣接荷重を考慮するがチェックオンで数が0(ゼロ)の場合に、帳票出力時にプログラムが異常終了する不具合を修正した。
20.静的照査-保耐法-ラーメン橋の上部構造の安全性の照査の帳票出力において、表または図のいずれか一方を出力選択しても必ず両方を出力する不具合を修正した。
21.静的照査の単柱式橋脚の曲げモーメント-曲率関係の出力において、剛域に属する位置についても正しく出力するように修正した。
22.終端側に隣接荷重を載荷した場合、帳票出力の部材表において備考欄に始端側の橋脚名称が出力される不具合を修正した。
23.静的照査-保耐法-照査結果-破壊形態の判定の帳票出力において、SRC橋脚の場合に判定に使用した終局水平耐力が正しく出力されない不具合を修正した。
24.動的解析-時刻歴応答解析-照査結果-橋脚躯体の照査画面において、回転角および曲率については小数点以下6桁で出力するように変更した。
25.動的解析-時刻歴応答解析-照査結果-破壊形態の照査出力において、3次元1方向照査モデルで橋軸直角方向のみ計算した場合、プログラムが異常終了する不具合を修正した。
26.静的照査-破壊形態の判定の出力において、ラーメン橋の場合、せん断耐力表と整合のとれない判定表が出力されることがある不具合を修正した。
27.動的照査-時刻歴応答解析-支承部の変位応答波形の帳票出力において、3次元モデルの場合、正しく出力されないことがある不具合を修正した。
28.動的照査-時刻歴応答解析-減衰の設定の帳票出力において、最大値を20Hz以上に設定した場合、グラフの曲線が正しく出力されない不具合を修正した。
29.支持条件の帳票出力において、3次元モデルの場合、作用方向が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
30.静的照査-照査結果の帳票出力において、剛結橋脚のあるモデルで剛結橋脚を含まない設計振動単位の場合、設計水平震度および照査一覧表が出力されない不具合を修正した。
31.静的照査-保耐法-照査結果-固有周期と設計水平震度の標準値の帳票出力において、ラーメン橋の固有周期の算出を非線形静的解析で行った場合、プログラムが異常終了する不具合を修正した。
32.死荷重解析-解析条件の帳票出力において、2次元剛結橋脚の場合、1番上の部材のねじり剛度が0(ゼロ)と出力される不具合を修正した。
33.動的照査-時刻歴応答解析-解析条件の帳票出力において、時刻歴応答解析を2ケース目以降のみ実行している場合、解析ケース番号が正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.6.10(2008-07-25)
[解析関連]
1.SRC橋脚について、以下の不具合を修正した。
・応答回転角照査に用いる許容回転角について、θua=μθa・θSRCyとするところ、誤ってθua=θSRCy+(θSRCu-θSRCy)/αとしている。
・PC鋼より線によるせん断耐力の上限値が考慮されていない。
・応答曲率照査に用いる曲率を許容曲率とした場合に許容曲率について、φa=μφa・φSRCy=φSRCuとするところ、誤ってφa=φSRCy+(φSRCu-φSRCy)/αとしている。
2.適用基準を「日本高速道路各社 設計要領第二集」、重要度区分を「A種」の場合、SRC橋脚は使用できないように変更した。
3.鋼製橋脚の静的照査において、降伏限界位置が正しく判定されないことがある不具合を修正した。
4.鋼製橋脚のアンカー部の耐力照査において、MaおよびMys算出時の作用軸力が正しくないことがある不具合を修正した。
[出力関連]
1.鋼製橋脚のアンカー部の耐力照査図が正しく出力されないことがある不具合を修正した。また、耐力照査図の高さ表記が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
2.鋼製橋脚の静的照査-計算結果-曲げモーメント-曲率関係画面において、充填部の曲げモーメントが圧縮側、引張側ともに出力されることがある不具合を修正した。
Ver.6.09(2008-07-07)
[解析関連]
1.隣接荷重について、以下の点を追加した。
・2次元モデルの橋軸方向解析用に上部構造慣性力作用位置を橋脚天端あるいは上部構造軸線位置から選択できるようにした。
・初期断面力が直接入力の場合、鉛直反力を橋脚柱部材の軸力に加算できるようにした。
2.掛違い橋脚における静的照査時の支承反力・変位の算出について、上部構造分担重量を内部計算とした場合は、分担重量比に応じて計算するように変更した。
3.静的照査において、下部構造の補正係数CEを考慮した場合に計算が正しく行われていない不具合を修正した。
4.線形橋脚が含まれるモデルで設計振動単位の指定を1基の下部構造を選択するとした場合、静的固有振動解析が正しく行われない不具合を修正した。
5.地震時保有水平耐力法による耐震検討の残留変位照査において、最大塑性率μr計算時にCz*Khc0の段階で小数点以下2桁で四捨五入されている不具合を四捨五入しないように修正した。
6.ラーメン橋の場合、軸力変動の対応として与える付加軸力が断面計算時に反映されていない不具合を修正した。
7.ラーメン橋の静的照査の橋軸直角方向計算時に、コンクリート上部構造の剛性を非線形とした場合、入力-上部構造-非線形特性(橋軸直角方向)のデータチェックを行うように追加した。
[入力関連]
1.解析設定-共通照査条件画面の安全係数の設定について、また、静的照査-地震時保有水平耐力法による耐震検討-照査条件画面の補正係数CEの扱いについて、説明コメントを追加した。
2.3次元モデルの線形橋脚の仮想梁部材に関するコメントを入力-下部構造-線形橋脚画面に追加した。
3.設計振動単位の指定を1基の下部構造を選択するとした場合、静的照査-地震時保有水平耐力法による耐震検討-照査条件画面において免震橋の補正係数を考慮した時の橋の減衰定数、または、静的照査-地震時保有水平耐力法による耐震検討-計算実行画面において固有周期の算出方法を直接入力とした時の固有周期が正しく保持されないことがある不具合を修正した。
4.以下の画面について、画面の大きさを小さくした際にも表の入力が行えるように改善した。
・入力-下部構造-橋脚形状
・入力-荷重-上部構造-隣接荷重
5.入力-荷重-死荷重としての付加荷重画面において、水平方向分布荷重の荷重載荷図が正しくない不具合を修正した。
6.動的解析-解析条件画面において、コンクリート橋脚の一般部のモデル化選択について、すべての非線形コンクリート橋脚が塑性回転バネをモデル化していない場合は選択できないように変更した。
[出力関連]
1.曲げモーメント-曲率関係の出力において、補正前の値と補正した断面がわかるマークの出力を追加した。補正前の値とは、入力された断面情報と作用軸力から計算した曲げモーメント-曲率関係の値であり、ひびわれ限界曲げモーメントMc≦初降伏曲げモーメントMy0≦終局限界曲げモーメントMuの関係が成り立っていない場合、負勾配を補正した値が補正後の値となる。曲げモーメント-曲率関係の計算部の見直しのため、Ver6.09以前に計算したデータを読込んだ場合、作用軸力が正しく出力されないが、計算結果には影響ない。正しく出力するためには再計算が必要。
2.骨組図の出力において、格点番号、部材番号および寸法線の重なりを少なくし見やすくなるように改善した。また、2次元モデルの帳票出力においては、主要格点のみ描画する機能を追加した。
3.ラーメン橋橋軸方向の静的解析結果(終局限界時の発生断面力、変位図およびリスト)には、振動単位に含まれる橋脚のみが出力されるように変更した。また、回転変位の出力を小数点以下6桁に変更した。
4.静的照査(保耐法)の帳票出力において、照査条件の出力を追加した。また、動的照査-照査条件に、安全係数に関する項目の出力を追加した。
5.時刻歴応答解析結果の支承のP-δ履歴の出力において、正しく出力されないことがある不具合を修正した。
6.死荷重解析結果の帳票出力において、降伏剛性の値がタイプⅠ(-)とタイプⅡ(+)が入替って出力される不具合を修正した。
7.3次元モデルで初期断面力を直接入力とした場合、帳票出力において、断面力が2回出力される不具合を修正した。
8.死荷重解析結果の帳票出力において、初期断面力を内部計算とした場合、変位の表を出力するように追加した。
9.ラーメン橋橋軸方向の静的照査(保耐法)の帳票出力において、初期断面力を内部計算とした場合、初期変位の図および表を出力していたが、初期変位は0(ゼロ)として計算しているため出力しないように変更した。
10.3次元モデルで設計振動単位の指定を1基の下部構造を選択するとした場合、静的照査(保耐法)の帳票出力において、設計振動単位2以降の固有周期と設計振動単位の標準値に設計振動単位1の結果が出力される不具合を修正した。
11.動的解析-固有振動解析-計算結果-曲げモーメント-曲率関係画面において、時刻歴応答解析の復元力モデルの設定により降伏限界時を出力することがある不具合を修正し、常に初降伏限界時を出力するようにした。
12.死荷重解析結果の帳票出力において、下部構造の死荷重としての付加荷重の水平方向分布荷重の荷重載荷図が正しくない不具合を修正した。
13.2次元モデル橋軸直角方向の動的照査-解析モデルの帳票出力において、橋軸方向のモデルが出力される不具合を修正した。
14.上部構造分担重量算出、静的照査、動的照査の帳票出力において、部材剛度がタイプⅠ/タイプⅡまたは+方向/-方向で異なる場合に正しく出力されない不具合を修正した。計算結果には影響ないが、正しい出力を行うためには再計算が必要。
15.3次元モデルで上部構造ブロック端部の支承線が"剛結"かつ支承位置が橋脚直上にない場合、帳票出力時に異常終了する場合がある不具合を修正した。
16.静的照査-地震時保有水平耐力法による耐震検討-照査結果-照査一覧表画面において、減衰定数に基づく補正係数CEが正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.6.08(2008-04-25)
☆V6.08では以下の修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、念のためVer6.07以前で作成されましたデータに対しまして、Ver6.08で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.動的解析時の解析結果保存データ量を見直し、計算時間の短縮化を図った。
2.計算実行時のエラー発生時の処理について、以下のとおり改善した。
・エラーメッセージおよびワーニングメッセージを詳しく表示できる機能を追加。
・M-φ関係が計算不能の場合、死荷重解析時はワーニング扱いとし、その他の計算実行時にはエラーとするように変更。
・せん断耐力が計算不能の場合、エラーとするように変更。
・死荷重解析、上構造分担重量算出、静的照査の計算実行時のエラーについて、解析モジュールのエラーを表示。
・入力データのチェック強化。
3.剛結橋脚の支持条件について、ねじり方向に対して固定しない条件(バネ値=0ゼロ)を許容するように変更した。
4.時刻歴応答解析の計算時に、橋軸方向と橋軸直角方向で塑性回転バネのモデルの有無が混在する場合、異常終了することがある不具合を修正した。
5.静的照査において、コンクリート橋脚の破壊形態の判定を行った場合、せん断破壊先行を許容しないとしても曲げ破壊以外の破壊形態で判定"OK"となることがある不具合を修正した。
6.分布荷重を負の値で入力した場合、荷重値が正しく計算されない不具合を修正した。
7.動的解析時のせん断耐力の正負の扱いが逆になっている不具合を修正した。
8.動的解析時に、橋脚自重による質量計算が正しく行われないことがある不具合を修正した。
9.時刻歴応答解析-計算結果において、上部構造の変位および加速度を出力する格点が中心位置でないことがある不具合を修正した。
10.橋脚自重の計算について、橋脚形状寸法ではなく各断面ブロックデータの寸法から行うように変更した。
11.SRC中空断面のM-φ計算およびせん断耐力計算が正しくないことがある不具合を修正した。
12.時刻歴応答解析時に、分散支承の橋軸直角方向が固定の場合、減衰定数が0.0とならない不具合を修正した。
13.3次元モデルで初期断面力を直接入力した場合、T型橋脚の自重が正しく計算されない不具合を修正した。この不具合はVer6.07のみ発生する。
[旧バージョンデータ読込み関連]
1.旧バージョンデータ読込みダイアログに、注意事項および読込み後に必要な作業に関してコメントを追加した。
2.線形橋脚の第1ブロックについて、旧バージョンデータが第1ブロックを上下部接合部とするとなっていた場合、第1ブロックを橋脚天端から上部構造軸線までの距離とし、橋脚部材としては取り扱わないように変更した。
3.上部構造および下部構造の使用材料を読込むように追加した。
4.免震支承の弾性剛性として、有効設計変位より算出したタイプⅠの1次剛性K1を読込むように追加した。
5.支承および基礎の計算方向の減衰定数を読込むように追加した。
6.フーチングタイプを必ずタイプ4で読込んでいたが、旧バージョンデータのフーチング寸法よりタイプを判別して読込むように変更した。
7.せん断耐力有効高の自動計算方法が旧バージョンと現バージョンで異なるため、中空断面の内側の辺を基準辺とする軸方向鉄筋は、断面外側の辺からの配置に変換して読込むように変更した。
8.終局ひずみの評価位置が正しく読込めない不具合を修正した。
9.SRC断面の断面有効高が正しく読込めない不具合を修正した。
10.橋脚別、方向別に上部構造慣性力作用位置を読込むように追加した。
11.丸ハンチ付矩形中空部矩形断面のデータを読込んだ場合に、重複して軸方向鉄筋データを生成してしまう不具合を修正した。
12.円形中空断面の中空部半径を正しく読込むように修正した。
[入力関連]
1.上部構造-剛性、耐力、非線形特性、荷重の画面については、骨組図を表示しながら入力が行えるように変更した。
2.下部構造-基本データ、断面データの画面に、参照データのコピー機能ボタンを追加した。
3.下部構造-断面ブロック画面に、ブロック長補正機能を追加した。
4.下部構造-コンクリート断面の画面に、軸方向鉄筋表の行削除ボタンを追加した。さらに辺番号が未設定の場合、"未設定"となるように変更した。また、横拘束効果にひずみの説明を追加した。
5.下部構造-コンクリート断面の任意形状入力ダイアログに、確認図、行の挿入/削除機能を追加した。
6.支承確認図ダイアログに、支承線名称を追加した。
7.下部構造-初期断面力の画面に、「フーチング部の初期断面力は入力できない」旨、コメント表記を追加した。
8.静的照査-解析条件画面に、高さ方向の分割数を全体分割数で入力できる機能を追加した。
9.静的照査-地震時保有水平耐力法による耐震検討-計算実行画面において、選択された固有周期の算出方法に従い、慣性力作用方向や固有周期の入力表を正しく制御するように変更した。
10.荷重-下部構造画面に、柱部材の始端/終端の説明を追加した。
11.材料テーブルにおいて、コンクリートの基準強度70.0,80.0(N/mm)の単位体積重量が24.5(kN/m3)と誤っていたため正しく25.0(kN/m3)に修正した。また、PCより線10番目の呼び名がSWPR19(20.3)と誤っていたため正しくSWPR19(19.3)に修正した。
12.コンクリート上部構造の剛性を部材ごとに指定するダイアログにおいて、鋼製の上部構造ブロックが選択可能になっている不具合を修正した。
[出力関連]
1.死荷重解析、静的照査、動的解析の各計算結果画面に、曲げモーメント-曲率関係を表示する画面を追加した。
2.時刻歴応答解析の計算結果に、せん断耐力の算出画面を追加した。
3.画面の表形式出力箇所において、マウスの右クリックメニューにすべてのデータを選択できる機能を追加した。また、部材番号や格点番号についてもコピーできるように変更した。
4.死荷重解析-計算結果-変位・断面力図の画面、静的照査-計算結果-ステップ分布図の画面、時刻歴応答解析-計算結果-最大応答分布図画面に、格点番号、部材番号を表示する機能を追加した。
5.結果画面のせん断耐力出力表に、せん断スパン比を考慮した場合の補正係数を出力するように追加した。
6.時刻歴応答解析-計算結果-支承反力・変位に、免震支承の設計変位と誤差および比率を出力するように追加した。
7.時刻歴応答解析-計算結果-時刻歴応答波形図または履歴図に、応答値の最大・最小値および発生時刻を出力する機能を追加した。また、画面においては許容値を表示する機能を印刷制御とは関係なく使用できるように追加した。
8.時刻歴応答解析-計算結果-リスト表示に、3波平均で計算した場合は、平均値の出力を追加した。帳票出力においては選択項目とした。
9.印刷制御画面において、以下の変更を行った。
・レベル2地震動の指定は動的照査の出力のみに有効なため動的照査制御部に移動し、地震動タイプのいずれかの項目が必ず選択される方式に変更。
・時刻歴応答解析-解析結果-詳細-上部構造の応答図-主桁部材の選択ダイアログに、非線形部材のみの選択項目を追加。
・時刻歴応答解析-解析結果-詳細-出力部材の指定ダイアログにおいて、骨組図ボタンを押下した際に何も表示されない不具合を修正。
・時刻歴応答解析-解析結果-詳細-出力部材の指定ダイアログにおいて、指定を選択しても必ず自動(で決定される部材)または全部材が出力される不具合を修正。
・グラフ描画オプションダイアログにおいて、時刻歴応答波形および応答履歴の最大・最小値の出力制御を追加。
10.帳票出力に以下の項目の追加、修正を行った。
・設計条件-下部構造の断面情報に、横拘束効果を追加。
・設計条件-下部構造に、鋼製橋脚のアンカー形状の追加。
・上部構造分担重量算出に、直接入力の場合、入力値の出力を追加。
・動的照査-解析モデルに、フーチングの回転慣性重量および減衰定数を追加。格点重量に合計値を追加。
・動的照査-固有振動解析に、解析条件を追加。
・動的照査-時刻歴応答解析の解析条件に、上部構造の復元力モデルおよび非線形特性の出力を追加。支承の減衰マトリックスの評価方法を追加。コンクリート橋脚の取扱について塑性ヒンジのモデル化の有無に応じて出力を制御するように修正。
・動的照査-時刻歴応答解析の照査条件において、残留変位の算出方法の説明を修正。
・上部構造のブロック名称見出し出力を入力された名称出力に変更。
・せん断耐力のせん断スパンの単位誤りを修正。
・静的照査-鋼製橋脚のM-φ関係の見出し表記の修正。
・動的照査-解析モデルのM-φ・M-θ関係の出力項目の制御を修正。
11.時刻歴応答解析-照査結果に、単位表記の誤りや抜けがある不具合を修正した。
12.静的照査-せん断耐力の算出結果において、2次元ラーメン橋のSRC橋脚の場合、剛域部材の出力を正しく-(ハイフン)表示するように修正した。
13.時刻歴応答解析-照査結果-橋脚躯体の照査において、一般部の降伏照査を行わない場合でも出力されている不具合を修正した。
14.動的照査-解析条件-支持条件において、橋軸直角方向が固定条件の支承についてはグラフ等を出力しないように修正した。また、固有振動解析のみ実行し、時刻歴応答解析を実行していない場合、時刻歴応答解析に用いる支承バネの出力を行わないように修正した。
15.上部構造分担重量算出-解析条件の帳票出力において、支持条件の出力で隣接支承が固定の場合でも見出しだけが出力される不具合を修正した。また、荷重の見出し番号が正しくない場合がある不具合を修正した。
16.履歴図-支承線上上部構造軸線の変位応答波形、支承下面の変位応答波形の帳票出力に、凡例を追加した。
17.死荷重解析および動的解析のM-φ関係帳票出力において、鋼製橋脚コンクリート充填部の場合、圧縮縁降伏時と引張縁降伏時の両方が出力されていた不具合をM-φ骨格曲線で使用する方のみ出力するように修正した。
18.時刻歴応答解析-照査結果-残留変位において、降伏変位および許容値、判定が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
19.死荷重解析-解析条件-荷重の帳票出力において、温度荷重、プレストレス荷重の出力が荷重入力されていないブロック分も出力される不具合を修正した。また、プレストレス(軸力)荷重の参照図が正しくない不具合を修正した。
20.時刻歴応答解析-照査結果-上部構造の照査において、3次元モデルの2主桁以降の曲率照査が正しく出力されない不具合を修正した。また、許容値/比率/判定/支承線名称/罫線が正しく出力されない場合がある不具合を修正した。
Ver.6.07(2008-03-19)
[解析関連]
1.3次元モデルのT型橋脚または張出し式橋脚にせん断スパン比を考慮した場合、時刻歴応答解析時において、せん断スパンが正しく計算されない不具合を修正した。
2.Rハンチ付中空矩形断面(中空部もRハンチ付)のM-φおよびせん断耐力の計算が正しく行われない不具合を修正した。
3.初期断面力入力で線形部材の自重を載荷した場合に死荷重解析時に正しく自重が考慮されない不具合を修正した。この不具合はVer6.06のみ発生する。
[出力関連]
1.時刻歴応答解析結果の帳票出力において、出力項目を個別に指定した場合に、枠線と数値がずれて出力されてしまうことがある不具合を修正した。
2.上下部接合条件において剛結の橋脚が存在し、設計振動単位を1基下部構造とした場合に静的解析(保耐法)の帳票出力を行うとプログラムが異常終了する不具合を修正した。
Ver.6.06(2008-03-07)
[解析関連]
1.コンクリート橋脚の断面形状が小判形の場合において、せん断耐力を算出するための断面有効高を自動計算とすると長辺側の有効高が正しく計算されない不具合を修正した。
2.せん断スパン比の考慮について、橋脚別に考慮するとなっていた場合、すべての橋脚の両方向に対して、せん断スパン比を考慮した計算を行う不具合を修正した。
3.時刻歴応答解析の下部構造照査において、許容塑性率を静的解析時の値を用いるとした場合、下限値照査の結果を正しく用いることができていない不具合を修正した。
4.動的解析において、M-θモデルがバイリニアモデルでもひびわれ限界のM-θが計算不能の場合にエラーとなってしまう不具合を修正した。
5.ラーメン橋の静的照査において、下限値照査のみを行うとプログラムが異常終了してしまうことがある不具合を修正した。
6.3次元モデルのT型橋脚の梁部重量が正しく計算されないことがある不具合を修正した。
7.コンクリート橋脚の梁部のM-φ計算およびせん断耐力計算において、拘束筋の間隔、有効長、断面積が橋軸方向/橋軸直角方向で逆に使用して計算している不具合を修正した。
8.静的照査の支承反力/変位の計算において、掛違い橋脚の場合、正しく計算されない不具合を修正した。
9.初期断面力が直接入力、梁重量が直接入力、柱ブロックの自重が1箇所以上オンの場合に、梁重量が重複載荷されてしまう不具合を修正した。
10.動的解析条件でコンクリート橋脚の一般部のモデル化を線形はり部材(道示参考資料モデル)とした場合で、偏心曲げモーメントがあると最大応答塑性率の計算に偏心曲げモーメント分の変位が加味されている不具合を修正した。
11.M-θ計算時において、L'<Lp,θc>θy(θy0)またはθy(θy0)>θuのように整合が取れない場合、L'またはθy(θy0)が微小値の場合、エラーとするように追加した。
12.設計振動単位の指定を1基の下部構造とした場合、支承条件などにより、計算が正しく行われないことがある不具合を修正した。
13.3次元モデルの動的解析において、隣接部支承線上部構造位置の支承線回りの回転が正しく拘束されない不具合を修正した。
14.動的解析において、鋼製橋脚の橋軸直角方向解析時の降伏状態の大小関係が逆転している不具合を修正した。この不具合はVer6.04およびVer6.05のみ発生する。
15.時刻歴応答解析において、剛結橋脚のない上部構造ブロックを非線形部材とした場合に正しく上部構造の照査が行われない不具合を修正した。
16.SRC断面のM-θ算出式が正しくない不具合を修正した。
17.初期断面力を直接入力とした場合に下部構造荷重が柱天端以外は加算されない不具合をすべて加算されるように修正した。
18.橋脚天端から上部構造位置までの距離(高さ)を0(ゼロ)とした場合、計算時にプログラムが異常終了してしまうことがある不具合を修正した。
[入力関連]
1.旧バージョン(5.xx)データの読込みにおいて、小判形断面の中空寸法が正しく読込めない不具合を修正した。また、小判形円弧部の軸方向鉄筋のはなれについて、Ver6では配置位置での円弧長として認識するため、補正するように修正した。
2.隣接荷重の入力において、水平分担重量の負の値はエラーとするように変更した。
3.上部構造分担重量が直接入力の場合、負の値はエラーとするように変更した。
4.3次元モデルの場合、印刷設定のクリアを行うと視準点が初期値ではなく0(ゼロ)になってしまう不具合を修正した。
[出力関連]
1.時刻歴応答解析結果の橋脚下端の最大発生断面力の出力において、2次元モデルの橋軸直角方向の場合、誤って"ねじり"と出力される項目名を正しく"軸力"と修正した。数値は正しく軸力を出力していた。
2.せん断スパン比を考慮した場合、動的解析のせん断照査の帳票出力において、せん断スパンが正しく出力されない不具合を修正した。
3.地盤種別としてⅡ種地盤を選択して標準波形3波の時刻歴応答解析を行った場合、波形の説明の帳票出力において最大加速度の符号が逆に出力される不具合を修正した。
4.動的解析結果の帳票出力において、鋼製橋脚のM-φ情報を出力しようとするとプログラムが異常終了してしまうことがある不具合を修正した。
5.ラーメン橋の端部に可動支承を有する鋼製橋脚をモデル化した場合、下限値照査結果が正しく帳票出力されない不具合を修正した。
6.固有値一覧表の出力次数を指定しても全次数分出力する不具合を修正した。
7.SRC断面の応力度-ひずみ曲線がRC断面としての数値で帳票出力される不具合を修正した。
8.SRC断面のせん断耐力表に鋼管分のせん断耐力Stが出力されない不具合を修正した。
9.静的照査-固有周期の帳票出力において、橋軸直角方向の変位図が正しく出力されない不具合を修正した。
10.確認図、応答図の出力において、3次元モデルで複数の上部構造ブロックがあった場合に二つ目以降の上部構造ブロックを上部構造のみ描画させると正しく描画されない不具合を修正した。
11.時刻歴応答解析結果の橋脚のM-φ履歴図に許容値をプロットした場合、正しい許容値が出力されない不具合を修正した。
12.3次元モデルの支承図が正しく出力されないことがある不具合を修正した。
13.動的照査-照査一覧表の出力において、2次元モデルの橋軸直角方向のみ計算した場合に正しく出力されない不具合を修正した。
Ver.6.05(2007-12-18)
[解析関連]
1.動的解析の破壊形態の照査において、せん断耐力が正しく計算できない不具合を修正した。この不具合はVer6.04のみに発生する。
Ver.6.04(2007-12-14)
[解析関連]
1.動的解析の残留変位照査および最大変位照査時に、鋼製橋脚の静的照査結果(降伏変位)が正しく取り込めていない不具合を修正した。
2.静的照査において、偏心曲げモーメントが終局曲げモーメントを超えている場合は計算エラーとして扱うように変更した。
3.解析設定-共通解析条件画面の詳細条件の設定ダイアログで指定した、計算条件のコンクリート断面の分割数がM-φ計算時に正しく使われていない不具合を修正した。
4.静的照査の破壊形態の判定において、高さ方向に断面変化のある橋脚など基部以外が損傷個所になる場合、正しく破壊形態の判定が行われない不具合を修正した。
5.設計振動単位を1基の下部構造とした場合に静的照査の固有周期算出時において、上部構造荷重が載荷方向にかかわらず常に+方向に載荷される不具合を修正した。
6.剛結橋脚の上端に剛域ブロックがある場合にM-θの計算時に異常終了する不具合を修正した。
7.静的照査の固有周期算出時(橋軸直角方向)に、設計振動単位の上部構造重量が含まれていない不具合を修正した。
8.設計振動単位を1基の下部構造とし可動支承の場合、静的照査の固有周期算出時に、上部構造重量が含まれていない不具合を修正した。
9.動的解析条件でコンクリート橋脚の一般部のモデル化を線形はり部材(道示参考資料モデル)とした場合で、保耐計算を行わない場合は異常終了するため、下限値照査結果からモデル化するように修正した。
10.端部橋脚に隣接荷重が作用する場合に、静的照査の支承反力/変位の算出時に当該反力のみではなく隣接部の反力が含まれている不具合を修正した。
11.橋脚天端から上部構造軸線までの距離(H)が0.0の場合、剛結以外の接合条件でも回転が拘束されてしまう不具合を修正した。
12.隣接支承が可動あるいは固定の場合、分担重量算出時にモデル化側の支承にすべて集計されて算出される不具合を修正した。
13.3次元モデルにおいて、T型あるいは張出し式橋脚から銀杏型に変更した場合、梁部材の自重が二重載荷されてしまう不具合を修正した。
14.断面のM-φ計算時に中立軸が求められず計算不能となる場合、ワーニングメッセージを出力するように追加した。
15.武田モデルを使用した際に、TDAP(非線形動的解析)より"U78601: 非線形タイプ(160,161,171)で履歴を構成することが不可能になりました"というエラーメッセージを出力することがあるが、その場合はエラーとせずワーニング扱いとして計算結果を見れるように変更した。
16.動的解析時の非対称断面の取扱いにおいて、橋軸方向部材のM-θまたは橋軸直角方向部材のM-φおよびM-θデータについて、正負逆に使用して計算する不具合を修正した。また、初期断面力の算出時において、橋軸直角方向部材のM-θデータで正負逆に使用して計算する不具合を修正した。
[入力関連]
1.上部構造が2ブロック以上のモデルに剛結橋脚が存在する場合、塑性ヒンジ設定画面が入力禁止となり塑性ヒンジ長が設定できず、動的解析モデルで塑性回転バネをモデル化すると解析モデル作成時に異常終了していた。2次元モデルの場合は常に塑性ヒンジ設定画面を進入可能とし塑性ヒンジ長を設定できるように修正した。
2.鋼製橋脚でも塑性回転バネのモデル化を行えるようになっていた不具合をできないように修正した。
3.動的解析-時刻歴応答解析-照査条件-下部構造画面において、解析モデルに応じて、コンクリート橋脚の照査項目を入力制限するように変更した。
4.2支承線を有するモデルで支承位置が0.0の場合はエラーとするように変更した。
5.解析設定-共通解析条件画面の上部構造慣性力作用位置の変位を算出する位置の確認図において、正しくすべての橋脚が表示されない不具合を修正した。
6.入力-下部構造-橋脚形状画面において、鋼製橋脚の場合に構造形式:鋼製橋脚と表示するように追加した。
[出力関連]
1.静的照査の下限値の照査において、RC橋脚のP-δ関係を画面表示する場合にタイプⅠおよびⅡの選択ができない不具合を修正した。
2.せん断スパン比を考慮した場合にせん断照査結果が2回繰り返して出力される不具合を修正した。
3.動的解析の時刻歴応答解析結果の履歴図帳票出力において、ゴム支承を使用していないモデルの場合に見出しのみ出力される不具合を修正した。
4.動的照査の解析条件の帳票出力において、支承剛性がタイプごとに出力されない不具合を修正した。
5.動的照査の解析条件の帳票出力において、支承剛性、上部構造剛性、橋脚剛性が固有振動解析時と時刻歴応答解析時ともに必ず同じ値を出力している不具合を修正した。(固有振動解析と時刻歴応答解析のうち、最後に実行した解析の条件設定の剛性を出力していたので、正しくそれぞれの解析条件に従った剛性を出力するように修正した。)正しく帳票出力するためには、計算の再実行が必要。
6.鋼製橋脚の降伏照査において、見出しが正しくないため"応答曲率/降伏曲率"と出力するように修正した。
7.設計振動単位を1基の下部構造とした場合に静的照査の固有周期算出結果を帳票出力しようとすると異常終了してしまう不具合を修正した。
8.静的照査の固有周期算出結果の帳票出力において、L2地震動のタイプごとに出力されない不具合を修正した。
9.設計条件の帳票出力において、入力地震動に乗ずる係数が正しく出力されない不具合を修正した。
10.3次元モデルで動的解析の上部構造照査結果を帳票出力しようとすると異常終了することがある不具合を修正した。
11.3次元1方向モデルで動的解析の支持条件が正しく帳票出力されない不具合を修正した。
12.固定支承があるモデルで動的解析の支承上下の変位応答波形の見出しのみ出力される不具合を修正した。
13.3次元モデルで動的解析の解析結果のうち、上部構造の変位応答波形および加速度応答波形の出力において、x,y方向ごとの出力が正しく行われず常にx方向の応答値を出力していた不具合を修正した。
14.動的解析結果の帳票出力において、出力ケース数が多い場合に(タイプⅠⅡ同時の場合5ケース以上、いずれかのタイプのみ場合9ケース以上)、異常終了してしまう不具合を修正した。
15.3次元モデルの場合、上部構造分担重量の帳票出力において、橋軸直角方向載荷時の支承作用力が出力されない不具合を修正した。
16.3次元モデルの帳票出力において、視準点の設定が正しく反映されない不具合を修正した。
17.M-φ関係の帳票出力において、部材始端側の軸力を出力している不具合を正しく部材中央の軸力出力に修正した。
18.小判型中空断面で円弧部の鉄筋にはなれがあった場合、かぶり寸法の表示が正しくない不具合を修正した。
19.2次元モデルの場合、動的照査の時刻歴応答解析照査結果の帳票出力の照査一覧表において、解析ケースに関わらず必ず橋軸方向および橋軸直角方向を出力する不具合を、正しく解析ケースのみ出力するように修正した。
20.静的照査-下限値の照査-計算結果-ステップ分布図画面において、結果出力を下限値照査の計算結果ではなく保耐計算結果を用いて表示している不具合を修正した。保耐計算を実行していない場合は異常終了していた。
21.動的照査の時刻歴応答解析照査結果の帳票出力において、塑性ヒンジをモデル化していない場合でも一般部の降伏限界が出力可能項目となり、照査一覧表にOUTと出力されてしまう不具合を修正した。
Ver.6.03(2007-09-10)
[解析関連]
1.JT-MENSIN支承の設計支援プログラム(Ver1.06以降)から非線形動的解析を実行できる機能を追加した。
[入力関連]
1.Ver6.01において、2次元モデルでもねじり剛度は入力値を使用するように変更したが、SRC中空断面およびRC任意形断面の場合に対応できていない点を修正した。
[出力関連]
1.死荷重解析時の橋脚のM-φ関係の出力において、死荷重時軸力をM-φ算出用軸力(部材のI端・J端の平均値)ではなく、部材のI端側の軸力を出力していた不具合を修正した。
2.動的解析時の解析結果(時刻歴応答波形図および履歴図)の帳票出力において、タイプⅠおよびタイプⅡの両方を計算している場合、タイプⅡの出力が正しく行われない不具合を修正した。
Ver.6.02(2007-08-22)
[解析関連]
1.2次元モデルで基礎回転バネを考慮している場合に、動的解析の橋軸直角方向の計算において、最大応答変位の算出が正しくない不具合を修正した。
2.動的解析を実行する際に、静的解析の結果が必要な場合に正しくエラーチェックを行えない場合があったので、これを修正した。
[入力関連]
1.「上部構造」-「初期断面力」画面および「下部構造」-「初期断面力」画面において、確認図を表示すると、プログラムが異常終了してしまうことがある不具合を修正した。
Ver.6.01(2007-08-20)
☆V6.01では以下のとおり大幅な修正を行いました。
誠に恐れ入りますが、Ver6.00で作成されましたデータに対しまして、Ver6.01で再計算の上、計算結果の確認をしていただきますようお願いいたします。
[解析関連]
1.動的解析の時刻歴応答解析において、解析1ケース単位で結果マスタファイルを1ファイル作成していたが、解析モデルが大きくなった場合にファイルが大きくなりすぎてプログラムが異常終了することがあった。そのため、地震波ごとにファイル分割するように変更した。この変更により、Ver6.00で計算したデータをVer6.01で確認するためには動的解析の時刻歴応答解析を再度、計算実行する必要がある。
2.ラーメン橋の静的解析において、死荷重時(ステップ0)でせん断耐力がせん断力を上回っている場合に、プログラムが異常終了していたため、このような場合は計算エラーストップするように変更した。
3.2次元モデルの場合、ねじり剛度を1.0として解析したが、3次元モデルと同様に実剛度で解析するように変更した。同様に線形橋脚についても、入力されたねじり剛度で解析するように変更した。内部設定値は設けないこととした。
4.3次元モデルで動的解析を行う場合に、鋼製橋脚の非線形特性が考慮されていない不具合を修正した。
5.銀杏型橋脚のR部分における断面幅を正しく計算できない場合がある不具合を修正した。
6.鋼製橋脚が存在する場合に、動的解析時において静的解析(下限値照査)の結果を正しく引用できない不具合を修正した。
7.3次元モデルの場合、最大応答変位の算出が正しくない不具合を修正した。
8.塑性回転バネのモデル化を行った場合、M-θを計算する際に塑性ヒンジ点のM-φから計算していた不具合を正しく柱上端あるいは下端のM-φから計算するように修正した。
[旧バージョンデータ読込み関連]
1.支承剛性に旧バージョンの有効設計変位の値をセットしていたため、正しく設計変位の値をセットするように修正した。
2.橋脚の初期断面力について、フーチング下端の値を柱下端にセットしていた不具合を、柱下端の値に補間してセットするように修正した。
3.旧バージョンにおいて免震支承のデータがそろっていない場合、プログラムが異常終了していたため、設定箇所のみセットするように修正した。
4.橋脚下端の塑性ヒンジ長を正しくセットできていない不具合を修正した。
[入力関連]
1.「上部構造」-「格点・部材(2次元)」画面において、径間分割ピッチのデータが多い場合に入力枠に隠れてデータ修正等が行えないことがあった。[径間分割ピッチの指定...]ボタンを用意し、ボタン押下により、編集対象径間に着目した径間分割ピッチの指定ダイアログを開き、修正作業等を行えるように追加変更した。なお、編集対象の径間長セルの背景色をピンク色にするように変更し、わかりやすくした。
2.「解析設定」-「共通照査条件」において、残留変位の照査を行わないと設定しても、「動的解析」-「時刻歴応答解析」-「照査条件」-「下部構造」画面において、設定を入力できてしまう不具合を修正した。
[出力関連]
1.線形橋脚を含むモデルの場合に静的照査(保耐法)の解析条件を出力できない不具合を修正した。
2.動的照査のせん断照査の帳票出力において、2次元モデルあるいは3次元1方向照査モデルの場合に、橋軸直角方向の出力が正しくない不具合を修正した。
3.動的照査-上部構造の照査において、2次元モデルあるいは3次元1方向照査モデルの場合に、耐力を必ず橋軸方向の値で描画してしまう不具合を正しく橋軸直角方向は直角方向の値で描画するように修正した。
4.動的解析結果の支承反力を帳票出力できない場合がある不具合を修正した。
5.動的照査の一覧表に出力するケースは、印刷画面で出力選択したケース分に変更した。
6.動水圧荷重を考慮した場合、動的解析の重量に加算されて出力されない不具合を修正した。計算時は正しく加算していた。
7.静的照査のせん断照査の判定出力において負方向の判定結果が正しく出力されない不具合を修正した。
8.節点座標、部材情報の備考欄に出力される橋脚名称が正しくない不具合を修正した。
9.静的照査のP-δ関係の出力において、偏心モーメントを考慮した場合に正しく出力されない不具合を修正した。
10.2次元モデルの動的照査の解析条件の格点重量の出力が正しくない不具合があった。正しく出力するように修正した。また、着目方向以外の出力欄は---(ハイフン)を出力するように修正した。
11.残留変位の照査を行わない場合においても出力が行われる不具合を修正した。
12.グラフ出力全般について、描画サイズ、線の太さ等の見直しを行った。
13.動的解析結果-支承部の変位応答波形について正しく帳票出力されない不具合を修正した。
14.単柱橋脚モデルの場合に静的照査-上部構造分担重量算出の帳票出力において、剛性および支持バネが正しく出力されない不具合を修正した。再度、計算実行する必要がある。
15.各計算が終了していない場合に、誤って章タイトルのみが出力されることがある不具合を修正した。
16.下部構造の断面図において、配筋寸法が正しく出力されない不具合を修正した。
17.静的照査-M-θ関係の出力において、表が重なって出力される不具合を修正した。
18.ラーメン橋の静的解析-部材情報に正しい初期段階における剛性が出力されない不具合を修正した。再度、計算実行する必要がある。
19.変位および断面力図が正しく出力されない箇所がある不具合を修正した。
20.静的照査-P-δ関係の出力において、曲げ-曲率が正しく出力されない不具合を修正した。
21.鋼製橋脚の静的照査-アンカー耐力の出力において、偏心モーメントがあった場合に正しく出力されない不具合を修正した。再度、計算実行する必要がある。
22.2次元モデルで橋脚の一般部のモデル化を線形とした場合に、"塑性回転バネのM-θ関係"と"回転角応答波形"を出力できない不具合を修正した。
23.コンクリート橋脚の円形断面の場合、死荷重解析-解析条件において帳票出力する応力度-ひずみ関係が正しくない不具合を修正した。
24.動的照査-固有振動解析の帳票出力において、橋軸直角方向のみ計算実行した場合にモード図が出力されない不具合を修正した。
25.動的照査-固有振動解析の帳票出力において、時刻歴応答解析を実行していない場合に出力できない不具合を修正した。
Ver.6.00(2007-05-14)
[全般]
1.プログラムをリニューアルし、製品構成の変更、新機能の追加を行った。
○製品構成
(1)JT-KOHKA 2次元版(動的解析エンジン内蔵)
(2)JT-KOHKA 2次元版(TDAPⅢ、TDAPⅢLT連動)
(3)JT-KOHKA 3次元版(動的解析エンジン内蔵)
(4)JT-KOHKA 3次元版(TDAPⅢ連動)
(5)JT-KOHKA/LT(動的解析エンジン内蔵、2D版のみ)
○新機能
《3次元版》
・上部構造の格子モデル、曲線橋、斜橋、ラーメン橋など3次元モデルによる解析が可能
・3次元モデル作成機能として、上部構造は線形情報(直線、円、クロソイド曲線)を任意に組みあわせて設定可能
・主桁本数は最大50本まで設定可能
・下部構造は従来の2次元モデルと同様の手順でデータ設定可能
・地震波形の任意方向入力および連続解析機能
・2次元版の機能を保有
《2次元版、3次元版共通》
・架け違い部を有する橋への対応
・30径間まで対応(LT版では5径間)
・上部構造分担重量の算出機能
・要素別Rayleigh減衰の設定機能
・機能分離支承の設定機能
・1橋脚上の2支承線の設定機能
・せん断スパン比を考慮したせん断耐力算出機能
・フーチングの質量、回転慣性の設定機能
・RC橋脚で任意形断面形状入力(中実、中空断面)、非対称配筋機能
・鋼製橋脚の形状・断面入力機能
・動的解析結果の詳細確認機能

[入出力関連]
1.メニュー構成を刷新した。
2.表入力(コピー)機能を変更した。