JIP-AP/PCBOX(横方向) 道路橋横断面設計システム(バッチ版)
Ver.2.03(2023-08-25)
[機能追加]
1. 平成29年道路橋示方書のとき、橋軸方向の破壊曲げモーメントの照査を行うようにした。

[仕様変更]
1. 橋面形状データ(%SECTION)、風・衝突荷重他入力データ(%CWFORCE)のフォーマットエラー処理を追加した。

[不具合]
1. 張出床版付け根の部材厚を外ハンチ高さより小さな値に指定したときに自動載荷される差分の荷重が正しく計算されない不具合を修正した。
Ver.2.02(2021-08-27)
[仕様変更]
1. 平成29年道路橋示方書のときのPC鋼材応力度制限値の標準値で引張強度、降伏強度と不整合だった箇所を改訂した。
2. 平成29年道路橋示方書のときの導入時のコンクリート応力度制限値の標準値を2019年正誤表に対応して改訂した。
3. インストーラーを変更した。
※Ver2.01(2018/09/04)以前のバージョンがインストールされている場合は、アンインストールをお願いします。

[不具合]
1. 鉄筋集計ファイル(.RF.CSVファイル)でRC計算結果の上縁と下縁の鉄筋量が逆に出力されている不具合を修正した。
Ver.2.01(2018-09-04)
[仕様変更]
1. PC鋼材応力度が制限値を超えたときに端部緊張力の低減を行うオプション(%COPTION (26))を追加した。
このオプションが指定されていない場合には導入直後引張応力度や有効引張応力度が制限値を超えていても端部緊張力を低減せず応力度オーバーしている結果を出力する。
(従来はこのオプションが指定された場合と同じく自動的に端部緊張力を低減して再計算していた。)

[不具合]
1. PCのみで曲げ破壊安全度が1.0を下回る場合の必要鉄筋量が求まらない不具合を修正した。
2. 負曲げで相反応力の断面の場合、曲げ破壊安全度の計算で相反応力の曲げモーメントが最大ではなくても決定してしまう場合がある不具合を修正した。
Ver.2.00(2018-07-10)
[機能追加]
1. 適用基準「道路橋示方書(平成29年11月版)」に準拠した設計に対応した。
 以下、注意点と機能制限
 ・「道路橋示方書(平成29年11月版)」に準拠した設計内容や標準値は弊社の考え方によるものであり、今後変更する場合がある。
Ver.1.08(2013-03-12)
(PCBOX 横方向 Ver8.00 rev009)
1. 曲げ破壊安全度の計算において、終局荷重時の組合せに曲げモーメントが 0.0 の組合せがあるとき、帳票に出力される破壊モーメントと安全度および組合せ名称が正しくない場合がある不具合を修正した。
2. 上床版がPRC構造で上床版に設計断面を追加したとき、追加した設計断面の合成曲げ応力度の許容引張応力度が 0.0 となる不具合を修正した。
3. 帳票「引張鉄筋量の計算 ** 上床版 **」の「中立軸」の単位が [m] のところ、[mm] になっている不具合を修正した。
4. 上床版がPC構造で必要な INFORMATION が、PRC構造のときも出力されていたため削除した。
※「引張鉄筋抽出断面力に衝撃含む」断面の出力
5. PC鋼材の形状座標入力点数が41以上のとき、正しく計算できない不具合を修正した。
Ver.1.07(2011-11-09)
(PCBOX 横方向 Ver8.00 rev006)
[機能追加]
1.「死荷重+雪荷重」の組合せにおけるコンクリートと鉄筋の許容応力度を「静荷重時」と「設計荷重時(一般部材・床版)」から選択できるようにした。
※ 入力説明書 「7. 横方向設計オプションデータ (23)」 参照
※ 静荷重時を標準値とする。

[仕様変更]
1. 道路橋示方書による活荷重と衝突荷重の片持版曲げモーメントの計算において、RC部材の張出し部の支間長が1.5mを超えるとき、これまではPC部材の1.5m超の式で計算していたが、RC部材の1.5m以下の式で計算するように変更した。
※ ただし、PC,RC部材共に規定の支間長を超える場合は直接入力指定することが前提条件である。
2. 帳票「必要鉄筋量および曲げ破壊安全度」において、鉄筋の指定方法がTYPE-1のとき、指定された全ての径とピッチの組合せで曲げ破壊安全度が1.0未満となる場合、その中の最大径と最小ピッチによる結果を出力するようにして、曲げ破壊安全度が満たされていないことを判断できるようにした。
※ TYPE-1 とは、検討する鉄筋径の種類、配置ピッチの範囲を指定する方法。

[不具合]
1. 活荷重の片持版曲げモーメントの計算において、旧活荷重やA活荷重のときもB活荷重の割増係数が掛かる不具合を修正した。
※ 上床版支間、ウェブ、下床版は問題なし。
※ 張出し部の支間長が1.5m以下は係数が1.0であるため影響なし。
2. ウェブに剛域を設けたとき、ウェブのRC応力度、曲げ破壊の計算で正曲げと負曲げが反対に取り扱われる場合がある不具合を修正した。
3. 設計断面を追加したとき、ウェブの曲げ破壊の帳票で (左側)(右側) と出力すべきところ、(上縁)(下縁) と出力していた不具合を修正した。
4. 荷重強度入力データ(%FORCE)において、設計断面ごとに2種類以上の荷重データを指定すると正しくデータが認識されない不具合を修正した。
5. スケルトン入力で上床版左端のX座標がゼロでない場合に、上床版格点の鉄筋配置が正しく認識されない、または異常終了する場合がある不具合を修正した。
6. 「地震荷重」(スケルトン入力のとき有効)に対する鉄筋の許容応力度に「衝突荷重(または地震荷重)」ではなく「一般部材・床版」を適用していた不具合を修正した。
Ver.1.06(2010-05-26)
(PCBOX 横方向 Ver8.00 rev001)

[機能追加・仕様変更]
1. 鉄筋配置の入力方法と、必要鉄筋量、配置鉄筋量の計算および出力について、機能追加および仕様変更を行った。
1) 入力
・鉄筋配置データの入力フォーマットを変更した。
※ 以下の機能追加、仕様変更に伴い、従来データ %CSTEEL から新フォーマット %CNSTEEL に移行した。(従来データ %CSTEEL は実行できない)
・鉄筋配置の指定方法を以下の3タイプから選択できるようにした。
指定方法
TYPE-1 : 自動決定 入力=鉄筋径(複数指定)、ピッチ(複数指定)、純かぶり
TYPE-2 : 直接指定 入力=鉄筋径、ピッチ、純かぶり
TYPE-3 : 直接指定 入力=鉄筋量(1m当り)、芯かぶり
※ PRC部材は TYPE-2 に限る。
※ 鉄筋径を指定する場合(TYPE-1,TYPE-2)、純かぶりと鉄筋径から芯かぶりを内部設定する。
・上床版、下床版の上縁側・下縁側、ウェブの左側・右側で異なる鉄筋配置を指定できるようにした。
・上床版の鉄筋配置を区間ごとに指定できるようにした。
・上床版橋軸方向の鉄筋配置を左張り出し部・右張り出し部・中央径間部それぞれで指定できるようにした。
・使用鉄筋径に D25 を追加した。
2) 計算
・PRC部材のとき、以下のように計算の仕様を変更した。
a) 鉄筋拘束力の計算における鉄筋の扱いについて、単鉄筋を廃止し複鉄筋のみとした。
b) RC応力度と曲げ破壊安全度の計算における鉄筋の扱いについて、単鉄筋、複鉄筋のどちらかを選択できるようにした。
※ 従来はRC応力度計算は複鉄筋、曲げ破壊安全度計算は単鉄筋としていた。
・鉄筋指定方法がTYPE-1(自動決定)のとき、以下のように計算の仕様を変更した。
a) 曲げに対する引張鉄筋量の計算において、必要鉄筋量を満たす配置鉄筋量の計算を追加した。
b) 曲げ破壊安全度の照査において、安全度が1.0となる必要鉄筋量を満たす配置鉄筋量の計算を行い、この配置鉄筋量を考慮して抵抗モーメントを算出するようにした。
※ 従来、RC部材の場合はRC応力度計算による配置鉄筋量を用いて抵抗モーメントを算出するようにしていた。
c) RC応力度と曲げ破壊安全度の計算において、鉄筋径ごとに芯かぶり位置が異なることを考慮して必要鉄筋量を計算するようにした。
3) 出力
・格点ごとの鉄筋配置の出力を帳票に追加した。
※ 上床版橋軸方向は、左張り出し部・右張り出し部・中央径間部それぞれで出力される。
※ PRC部材のときの「曲げひび割れ幅の検討 (1) 鉄筋配置」は削除した。
・曲げに対する引張鉄筋量の帳票において、必要鉄筋量を満たす鉄筋径ごとの最小ピッチと、鉄筋径・ピッチの決定ケースおよび配置鉄筋量の出力を追加した。
・RC応力度の帳票において、必要鉄筋量を満たす鉄筋配置ピッチの出力に鉄筋径 D25 を追加した。また、上縁から中立軸までの距離の出力を追加した。
・曲げ破壊安全度の帳票において、必要鉄筋量を満たす鉄筋径ごとの最小ピッチと、鉄筋径・ピッチの決定ケースおよび配置鉄筋量の出力を追加した。
※RC応力度の帳票と同様とした。
・鉄筋量の集計表をCSV形式で外部ファイルに出力するようにした。
※ ファイル名: ~.RF.CSV

[不具合修正]
1. 複数断面を同時に計算したときに発生する、以下の不具合を修正した。
1) 橋面形状データ(%SECTION)で雪荷重(SNOW)の有無が断面ごとに異なり混在すると雪荷重の荷重値が正しくない、または、応力度が出力されない場合がある。
2) スケルトン入力において、"="指定で他断面をコピー指定したとき、Z方向バネ値がコピーされず全て0.0となる。
2. 剛域を設定したとき(%CGOU)、設定範囲外となり異常終了する場合がある不具合を修正した。
3. 格点を追加したとき(%CDESIGN)、その追加した格点の許容曲げひび割れ幅が0.0となる不具合を修正した。
Ver.1.05r1(2008-04-21)
[全般]
1. インストーラの構成を変更した。プログラムは変更なし。
Ver.1.05(2007-09-21)
(PCBOX 横方向 Ver7.04 rev001)
[全般]
1. 各計算プログラムにおける実行許可の認証方法を変更した。
2. サブライセンスファイル(PBXHOST)がない場合にエラーメッセージを出力するようにした。
Ver.1.04(2007-06-21)
(PCBOX 横方向 Ver7.04)

[機能追加]
1. スケルトン入力のとき、格点に対してバネ(KX,KY,KZ)を設定できるようにした。
※ 入力説明書 「16. スケルトン入力(格点データ) %POINT」参照

2. 上床版がPCまたはPRC部材の場合に、上床版の曲げ破壊計算において、抵抗曲げモーメントを70%に低減するオプションを追加した。
※ 入力説明書 「7. オプションデータ %COPTION (22)」参照

[仕様変更]
1. 上床版、下床版のウエブ間中央格点の取り方を「左右ハンチ終了点間の1/2位置」から「左右ウエブ面間の1/2位置」に変更した。

[不具合修正]
1. 上床版がPRC部材のとき
1) 曲げ応力度を純断面、換算断面で計算する(%COPTION IOP(15)=1)とした場合に、換算断面図心に軸力が作用するものとしてRC応力度が計算される不具合を修正した。
2) RC応力度計算において、圧縮域にある鉄筋、PC鋼材分の面積を控除せずにコンクリートの圧縮合力を計算していた不具合を修正した。

2. 舗装荷重を内部生成する際に、舗装幅と格点位置の微小な数値誤差により誤った判定を行い、1部材分多く荷重が載荷される場合がある不具合を修正した。
Ver.1.03(2006-06-06)
(PCBOX 横方向 Ver7.03 rev003)

[機能追加]
1. 横断面の骨組みを直接指定するスケルトン入力機能で、部材の結合条件を指定できるようにした。
※ 入力説明書「17. スケルトン入力(部材データ) %MEMBER」参照

2. 出力帳票のビューアを追加した。

[仕様変更]
1. 出力帳票ファイルの拡張子を以下のとおり変更した。
 .PI --> .PI.OUT
.PB --> .PB.OUT
.PPO --> .PO.OUT

[不具合修正]
1. PC鋼材の応力度照査において、許容値オーバーの判定が正しくない場合がある不具合を修正した。
Ver.1.02(2005-12-16)
(PCBOX 横方向 Ver7.03)

[機能追加]
1. 断面形状を骨組み(格点座標・属性、部材剛度)により指定する方法を公開した。(スケルトン入力機能)
  ※ 入力説明書 「付録 スケルトン入力機能説明」 参照

2. 以下の荷重の断面力(曲げモーメント)を入力できるようにした。
導入直後プレストレス2次・有効プレストレス2次・雪荷重・風荷重・衝突荷重・群集高欄荷重・地震荷重・その他荷重
※ 入力説明書 「30. 設計格点断面力チェンジデータ %CHANGE NNAME」 参照

3. 入力データの先頭行を除く任意の位置に'@'で始まるコメントを記述できるようにした。

4. 適用基準を道路公団とした場合に、設計基準強度60(N/mm2)のプレストレス導入時の弾性係数に2.93×10**4(N/mm2)を内部設計するようにした。

5. 上床板をPRC構造とした場合の曲げひび割れ幅算出式において、「2002年制定コンクリート標準示方書[構造性能照査編]」を適用できるようにした。
  ※ 入力説明書 「7. 横方向設計オプションデータ (20)」 参照

6. 上床板をPC構造とした場合に、PC鋼材の応力度の照査を追加した。

[帳票変更]
1. 上床板の検討における帳票の出力順序と見出しを変更した。

2. 道路橋における雪荷重、風荷重、衝突荷重、地震荷重、その他荷重による断面力(曲げモーメント)と曲げ応力度を帳票に全て出力するようにした。

3. 上床板をPRC構造とした場合に、合成曲げ応力度に対する許容引張応力度の詳細出力を帳票に追加した。

4. 上床板をPRC構造とした場合の曲げひび割れ幅の帳票に下記項目を追加した。
   1) 中立軸
   2) RC断面としての応力度計算におけるPC鋼材の応力度
   3) 許容曲げひび割れ幅
このとき、「上縁、下縁」のひび割れ幅、許容ひび割れ幅の出力に対して、着目側のみ結果を出力するよう変更した。
5. 荷重組合せごとの引張鉄筋量の計算結果を帳票に追加した。

6. 帳票にバージョン番号の表示を追加した。

[制限拡張]
1. 設計格点数を50から70に拡張した。

2. 道路橋における雪荷重、風荷重、衝突荷重、地震荷重、その他荷重の
  「荷重種類数の制限」「データ指定における荷重ID番号」「帳票における荷重名称出力」
について、整理、拡張した。
  1) 荷重種類数の制限値を以下のとおりとする。
    雪荷重 :10種類(%SECTION指定で1種類、%SLOAD指定で9種類)
    風荷重 :10種類
    衝突荷重 : 8種類(8種類の荷重を組合せて、その中から最大、最小を抽出する)
    地震荷重 :10種類
    その他荷重:15種類
  2) 入力データ指定における荷重ID番号を以下のとおりとする。
    雪荷重 :%SECTION指定 [79]、%SLOAD指定 [70~78]
    風荷重 :[30~39]
    衝突荷重 :[40~47]、最大[48]、最小[49]
    地震荷重 :[50~59]
    その他荷重:[ 5~19]
  3) 帳票出力における荷重名称および荷重番号を以下のとおりとする。
    雪荷重 :%SECTION指定 [SW または 雪荷重]、%SLOAD指定 [Swi または 雪荷重I] (Iは1から9まで)
    風荷重 :[Wi または 風荷重I] (Iは1から10まで)
    衝突荷重 :[Coi または 衝突荷重I] (Iは1から8まで)、最大[COMAXまたは 衝突荷重MAX]、最小[COMINまたは 衝突荷重MIN]
    地震荷重 :[Eqi または 地震荷重I] (Iは1から10まで)
    その他荷重:[Ndi または そのた荷重I] (Iは1から15まで)
  ※ 地震荷重、その他荷重は、スケルトン入力の場合にのみ指定が可能な荷重。
  ※ 入力説明書 「 4. 橋面形状および荷重データ %SECTION SNOW」
         「14. 断面力組合せ %FCOMPO Ci」
         「15. 終局荷重時 荷重組合せデータ %HAKAIF ND, ML, MF」
         「21. 風、衝突荷重および高欄推力、群集荷重による曲げモーメント %CWFORCE NW, NP」
         「30. 設計格点断面力チェンジデータ %CHANGE NNAME」 参照

[不具合]
1. PC鋼材の偏心量がゼロのとき、鋼材位置の断面係数(Z)の計算でゼロ割を起こす不具合を修正した。

2. 主桁形状寸法入力(%GIRDER指定)のとき、断面力(曲げモーメント)を入力することができない不具合を修正した。

3. RC,PRC部材ハンチ有効高の計算において、
1) 上床版または下床版の格点の並びが、ウェブ中心線との交点→ウェブ面との交点→ハンチ開始点、の順で隣接していない場合に、ハンチ有効高を考慮した部材厚が正しく計算できない不具合を修正した。
2) ウェブの部材厚が隣接格点間で1:3より大きく変化する場合に、部材剛度が正しく計算されない不具合を修正した。
3) 上床版部材におけるウェブ幅の範囲にある部材剛度を下床版と同様にハンチ有効高を考慮して算出するようにした。

4. 上床版の設計格点数が30以上または下床版・ウェブの設計断面数が30以上の場合に、帳票の出力で異常終了する不具合を修正した。

5. 下記条件に該当した場合に、第1中ウエブ(左から)の下ハンチに関わる下床版の座標が正しくない不具合を修正した。
条件: 1) 断面形状入力(%GIRDER)、 2) 3室、 3) 第1中ウエブが傾斜

6. プロテクトキーによるライセンス管理が正しく行われていない不具合を修正した。
Ver.1.01(2005-02-22)
(PCBOX 横方向 Ver7.02)

1. 張出床版のウエブ付け根以外の設計断面において、ウェブ付根位置での割増係数が活荷重断面力に乗じられる場合がある不具合を修正した。

2. PC鋼材応力度の計算において、PC鋼材位置での外力によるコンクリート応力度の算出に誤りがあり、支点付近では過剰に増加し、支間中央では、過剰に減少する傾向となる不具合を修正した。

3. 帳票出力の改頁における不具合を修正した。